あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

ささやかな楽しみと母の傷心

2022-06-07 | 田舎暮らし

少雨で畠がカラッカラ。

池の水をポンプで汲みだして

長いホースを畠までひいている。

水源が今にも枯れて砂に

埋没しそうなくらい

か弱い流れになった。

ほうれん草はほとんど成長せず。

先週植えたピーマンとなすの苗が

日照りでぐったりしているが、

「毎日水を撒いたらキリがない」

デイケアで仕入れて来た母が

リピートする。

丸二日水やりを我慢した。

さすがに枯れそうで水撒きした。

そもそも肥料不足で顔色の

悪い野菜ばっかりだけど。

貧相な野菜よりも

その辺に自生するセリやふきを

食べた方がおいしくて何より

安上がりだ。

先だって茶摘みをした。

わが家のちょうど1年分の茶葉が

敷地周辺に自生している。

ルンルン気分でやり始めたが

身体中がきしんで辛かった。

手の甲をハチに刺されて激痛(涙)

 

子供の頃どんなお茶よりも

我が家の番茶が好きだった。

自分で摘んで乾燥させる

ようになったら味が薄い。

すぐに天日干ししてしまう母に、

今年は手を出さないで

と念をおした。

手もみして縁側で発酵中。

草刈りの時に私がわざわざ

残していたみょうがが一部

刈り取られていた。

弟が「どこに生えるんか」と聞くので

7月に地面から白い花が咲く。

その根元にあると言っておく。

今年はグミが枝にたわわに

なっていた。

あと数日で熟れて食べられる

というところだったが

手が届く下の方の枝は件の弟が

全部刈り取ってしまった。

母が「ま~~~~!!

楽しみにしとったのにっ!」

と相当残念がった。

切られた枝の傍で傷心の母(笑)

倒された枝にわずか実ったグミを

仕方なく食べた。

心のこりだった母は枝を

玄関先の植木に刺していたが

実るはずもなく枯れた。

昨年、柿の木の下に芽吹いた

小さな枝も草刈り機の餌食

になった。

草刈り機は暴力的な機械だと

思う。

エンジンをかけたら

人間はたちまち緑色の物や

時には虫やかえるや蛇をも

サッショウしたくなるようだ。

車の運転で人が変わるっていう

あれに似ている。

来年から枝という枝に

「刈るべからず」の札を立てる

しかない。

 

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