あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

上演会の成功に思う

2022-06-06 | 私が歌手

安佐動物公園内施設で

「劇団くむくむ」の上演会

となった朝、

「サンちゃんホール」で荷物を

積み込んで出発。

前を走っていたIさんが

危うく右折を忘れそうだったが

運よく信号が赤で追いつき

無事に着いた。

運転しながらも本番の練習を

していたというIさん。

搬出だけじゃなく本当に

何から何まで準備して根回していた。

それが楽しいそうで

その楽しそうなコトに

周囲がひっぱられていく感じ。

私は眺めているだけだが

遠しリハを2回もやって

本番に臨んだ。

元のお話に、指導者である

中村房絵先生が脚色。

素晴らしい内容になっている。

動物公園園長先生が

挨拶に立たれた。

Iさんの手紙がきっかけで

上演となった経緯を話された。

開演前から大勢の子供と

お母さんたち。

久しぶりに賑わっていると

園長先生が喜んでおられた。

Iさんが所属する会の人たちだ。

Iさんが呼んだ60人と

その他40人で大盛況。

小さな子供たちがかぶりつきで

見ていたが、

後半で「黒いかたまり」の

あまりの迫力に逃げ出す始末。

黒いかたまりや「森の動物」が

泣くシーンで会場と一体化。

あちらこちらから子供たちの

生の泣き声が上がる(笑)

子供の感性ってスゴイ。

「内容に引き込まれた」と

大人も洩らすくらいだった。

中村先生も「良い話だね」と

とても喜ばれた。

これまでも上演してきたが、

過去最高の出来だった。

私は最後の歌にちょっと参加

しただけ。

コードの暗記は付け焼刃。

コード進行を間違えて

咄嗟に作ったのであれれ~。

皆さんナイスリカバリーでした。

園の方も来場者も出演者も

全員が喜べたことが素晴らしい。

「成功」ってこのことだなと思った。

辛口の我が妹もべたほめで、

運営全般をこなしたIさんを絶賛。

本番後全員に手作りサンドを

渡してくれたというと

「その上でサンドってスゴ過ぎる」

と驚く妹なのだった。

Iさんはかつて私に刺激を受けた

と言ってくれるけれど

私こそIさんに学びたい。

妹の言葉を借りれば

「普通なら何者かになろうとする

がIさんは違う。

なのにあそこまでできる」

何者かになろうとしている自分が

恥ずかしい。

話は飛ぶが翌日、ZOOMで

被爆二世の公開講座に参加した。

父は原爆投下直後に

広島市を通過したので

原爆手帳をもらっていた。

私は被爆二世ということになる。

被爆二世・三世への聞き取り調査

を民間有志で行っておられる。

30代まで感じていた不定愁訴と

同じ内容を多くの二世が

訴えていると知った。

放射線の影響と断じるつもりは

ないし体質レベルだろうと

思っている。

ただ、会の最後で紹介された

どなたかの言葉が強烈だった。

「あなたたちはよくぞここまで

生きて来た。

死ぬな。

死んだら相手の思うつぼだ。

長生きをしろ。

これをやりとげなかったら

死ねないということをやれ」

最後のことばを私なりに

重く受け止めつつ

自身をふりかえって思う。

主催コンサートで「成功」を

目指しながらも、

それが一体どんな状態をいうのか

分からないままだ。

私の場合の原動力はというと

何かに対しての敵対心かも。

「劇団くむくむ」のメンバーは

ひたすらにまっすぐ

表現したいという思いに

従っていると思う。

その類の「エネルギーの方向性」を

私も今一度放射したい。

 

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