あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

処女作「祈りの大地」誕生の思い出

2022-10-12 | 心の栄養

夏にライブ音源をCD化した。

おかげさまで好評だ。

そのタイトルに使った

「祈りの大地」を先日のライブで

久しぶりに歌った。

2000年にインドを旅して

見た光景をテーマにした歌。

私の処女作だ。

海外に行かなくなって久しいが

インドには7回行った。

現地であかねさんに声を

掛けられた。

「うちに来ませんか」と

言ってもらった。

数日、一軒家をシェアした。

以来インドや横浜の自宅で

本当にお世話になった。

2000年の元旦を迎える時

コンピューターが誤作動する

と言われていた。

が、飛行機は堕ちなかった。

あかねさん一家と別れて

仏教遺跡のあるアウランガーバード

へ向かった。

単身バンガロールから

ムンバイに飛んで陸路を

夜行バスで10時間ほど。

空港で乗った大型バスの

運転手と車掌がまさかの

「ぼったくり」コンビ。

バスターミナルをとっくに

過ぎても下してもらえず。

さんざん連れまわされたあげくに

法外な値段を要求された。

ブロークン英語で抗議したが

敵が英語を話せないと分かった。

日本語でも同じだったってこと。

50Rで十分だ!と怒鳴って

それしか払わなかった。

英語教育では承諾表現が多すぎる。

拒否したり怒る表現も必要だわ。

深夜のバスターミナルは

絶望的に貧しい人であふれていて、

袋を踏んだと思ったら人間だった。

英語は通じない。

数字さえ見たことのない言語。

あれやこれやでくたびれ果てた。

なんとか宿について

あかねさんが持たせてくれた

おにぎりをほおばると涙が出た。

人情味があって誰彼となく

世話をやいていた。

母のような人だと思った。

ムンバイ上空から見た

スラム街に沈む大きな夕日と、

夜行バスから見た朝日。

大地を包み込む太陽に

あかねさんをイメージして歌詞に

入れた。

見えない世界があることを

あかねさんから教わった。

息子の多聞君も特殊能力の持ち主で

不思議な話はいくつもある。

そんなあかねさんは3年前に

インドで急死した。

あかねさんの紹介で知り合った

誓子さんは20年前に亡くなった。

誓子さんは亡くなってからも

「あらゆる伝手」を使って

私にコンタクトしてくれた。

「あかねさんはゼンゼンよね。」

とちょっと恨めしく思っていた。

で、今回のライブ当日の朝、

「祈りの大地」を歌うにあたり

あかねさんの命日は

11月19日だっけ~と思いながら

布団から出た。

そしてライブ本番。

「祈りの大地」を紹介して

歌おうとした。

譜面の右上に創作した日にちがある。

「この歌を作ったのは2000年の」

と言ったところで気づいた。

「Nov,19」つまり11月19日だ。

この符号に鳥肌が立った。

後日、あかねさんと共通の友人に

命日を確認したら19日ではなく

11月9日だったけど。

相変わらずあかねさんは

コンタクトしてくれないが

便りがないのは元気な証拠―

なんて思ったところで

はっとして笑える自分なのだった。

もしあかねさんと話せたならば、

「まったくまりさんらしいわ」

というだろうし、

「コンタクトがない」と言えば

「そんなわけないじゃない。

私じゃなくてまりさんの方こそ。」

というに違いない。

あかねさんはあちらの世界で、

私はこちらの娑婆世界で修行の身。

どこかでまた接点があるに違いない

と、その時を楽しみにしている。

 

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