病室から遅めの紅葉狩りレポ

入院前日のこと。

広島市内に居てぽっかり時間が空いた。

マップを眺めていたら三滝寺が

目に留まった。

紅葉狩りには遅いだろうとなと

思いながら行ってみた。

広島市中心部から車で２０分ほど。

諦めていた紅葉や銀杏は思いの外

鮮やかな色で雨上がりの参道に

散らばっていた。

苔の緑色とも相まってとても綺麗。

参道に沿って上がっていくと

沢山のお地蔵さんや仏像が迎えて

くれる。

多宝塔、鐘付き堂、龍神を祀った

お堂などが点在する。

心が落ち着く場所だ。

この一年は気忙しかった。

元旦に能登半島地震があって

瞬く間に年末になった。

この一年は今までの人生の中で

一番早く過ぎて行った気がする。

たまにはこんな静かな場所を

ゆっくり歩く時間も必要だ。

左脚を引きずり気味に歩きつつ

清々しい満ち足りた気持ちになる。

鐘をついて今風に言えば「整った」。

石畳を半分くらい上がったところに

池がありその向こうに４聖人の

巨大な像が並んでいる。

三滝寺は真言宗だけれど

空海様以外に浄土真宗の

親鸞様と蓮如様そして

曹洞宗の道元様の像も。

手を合わせると皆さん何やら

賑やかだ。

何を言われたが忘れた（爆）

４人で勝手気ままにしゃべって

おられるイメージで唯一

印象に残った言葉は「良い子」(笑)

おばさんを捕まえて良い子とはね。

真理を極めた方々から見れば

ひよっこですものね。

「有難うございます」とお礼を

申し上げて更に坂道を進むと

大きな滝に出る。

三滝というくらいだから境内に

滝が３本ある。

一番大きな滝は日本庭園が

真正面にあって是非ともそこから

眺めたいが垣に阻まれていて

立ち入り禁止。

ちょっと残念。

お庭の中のお茶室で催される

お茶会は最高でしょうね。

以前、指南下さったお茶の先生が

初釜を三滝で行うとか言われていた。

このお茶室だったら凄いな～。

急こう配の石段になりその先に

本堂がある。

ご本尊は観世音菩薩と三鬼大権現。

仏像好きなのでご本尊の前で

いくらでも座っていられる。

ただただぼ～～～～っとしていた。

降りて行く途中のあるお茶屋さん

という風情のカフェに入る。

随分前に来たことがあるが

あの頃と変っていない。

葛餅を頂いた。

年内の垢？を水音で洗い流し

リフレッシュできた。

春もまた素晴らしいんでは

なかろうか。