万事現場対応型ライブin同窓会

自分が卒業した大学同窓会で

歌うのは2回目。

卒業していない大学の同窓会でも

歌わせてもらったことがある。

推薦して下さった方への責任が

伴うから緊張した。

今回は機材持ち込み。

ホテルの正面玄関に車をつけて

迷惑駐車しながら機材を搬入。

ホテルの方がエレベーターで

運んで下さり助かった。

そこからセットアップ。

「歌うだけなのに大がかりだ」と

歌う方も思っている。

通常は音響の業者さんが入るところ

だけれど無名シンガーは仕方ない。

会場の設営がまだできていないと

困り顔＆イライラモードの

ホテル担当者に遠慮もしつつ

さっさと自分の準備をやるべし。

無事に音が出たところで

「その音でやるんですか？」

「そういう会じゃないので。」

とのご指摘。

音量を下げますねと言っておく。

総会に続いて１５時から歌う

とのことだった。

別の同窓生の方から

４０分間の持ち時間は長いという

ご指摘もあったな。

１５時までに全体を終わらせて

というホテルからの指摘。

もしかして機材搬入だけになるかも

と覚悟しながらもうどうにでもなれ

と半分思ってた(笑)

そして総会に突入。

時間が押せ押せなので司会者も早口。

私が歌う時間のために多分、

早口でさっさと進めておられた。

そこで思いがけず紛糾。

「そういう会」ではなく「こういう会」

なのねと悟った。

直前に４０分から２５分バージョンに

選曲したが総会が長引きそうだ。

１５分になったらどうするか、

１０分になったらどうするかと

頭を駆け巡る。

そもそもこの空気感の後で歌う

って一体何を歌う～～～？？？？

５月、ライブ中の「抗議の草刈り事件」

でつくづく思った。

「近隣同士、近しい人同士が平和的

関係にないのに世界平和は遠い」と。

私にしてみればあのライブの

再現という状況下。

「私に、というより歌に何ができる？」

と思いながら成り行きを眺めていた。

「歌に力があるとしたら」

この場で何を歌うべきかと考えてみる。

「休憩に続いて同窓生である

新屋まりさんの歌をお聞きくださいー」

とのご紹介。

時間は３０分近くあるようだった。

出る直前に選曲を変えた。

最初にギター１本で「やんばるの歌」と

「つないだ手と手」を歌った。

リクエストのあった「糸」、

朝ドラ「らんまん」と北広島町の

関係をご紹介して「横倉の風」。

熱心に聞いてもらっているという

手ごたえを感じられた。

結果的には前々日の「ことぶき大学」

（旧・老人会）とあまり差のない選曲(笑)

いつになく好評だった。

「涙をこらえるのが大変だった」

「感動した」

「何と言っても歌詞がすばらしい」

などなど。

８月１日（火）「ヒロシマ・ピースコンサート」に

来て下さる方をゲット♪

平日の午後ですぅ。

無事に終わって階下の懇親会で

皆さん思い切りはじける。

ミニ・ステージで同窓生二人が

ギター弾き語りをされた。

私よりギター上手。

聞きごたえあった。

ビンゴゲームも楽しかった。

景品が１万円の商品券とか。

２時間大いに盛り上がった。

同じテーブルにご町内の先輩がおられた。

父をご存じだった。

以前、ライブに来て下さった

という男性もいて驚く。

たくさんの縁を紡いで

ここに集っているのを改めて知る。

機材を撤収し車に積んで先に失礼

した。

翌日、８月１日のコンサート打ち合わせ

があったので近くのホテルに泊まる。

夜はひとりで打ち上げた。

トイレに先客がいてぎょっとしたら

マネキンだった。

ビールを飲んでいたら思いがけない

訃報が飛び込んで来た。

音楽をやる人だ。

命には期限があるのを思い知る。

表現者として悔いなく生きるために

これからどう生きるべきかと、

酔っぱらった頭で思いを巡らせてみる。

あたしはいつも一人だと気づく。

ちょっと寂しくてちょっと楽しい。

歩道橋から見えるまるい月が

きれいだった。