あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

女ひとりプチ旅~鞆の浦

2023-12-13 | 

福山市鞆の浦は小さな港町。

昔ながらの趣があり風光明媚。

歴史的建造物や神社仏閣が多く

幾重もの史実が折り重なる時空。

朝鮮半島からの朝鮮通信使が

瀬戸内海を通る時、

汐待で滞在したお寺がある。

海援隊の「いろは丸」が

船と衝突。

宇和島沖合で沈没した時に、

相手と交渉したのが坂本龍馬。

鞆の浦へは何度も歌の関係で

行ったことがある。

元遊郭の「ありそ楼」で小さな

ライブをしたのが10年ほど前。

それ以前にも鞆の浦で何度も

歌う機会をもらった。

懐かしい気持ちになる。

前夜、福山城近くの宿に泊まり

4時半に目覚めた。

お城周辺を散策してから

海岸を太陽に向かって走る。

鞆の浦沖にある仙酔島の

シルエットが海上に浮かぶ。

その形が弥山(宮島)と

良く似ていると思う。

仙酔島の山頂も「弥山」と

いうのだそうで

宮島の海上に鳥居が立っているが、

鞆の浦も候補地だったとか。

その場所が「彦浦」という

小さな入り江。

平安期に平家が船の訓練を

した場所でもあるそうだ。

まだ行ったことがなかった時

夢の中でか、装束のグループが

浜で宴を催していた絵が見えた。

海上から彦浦を見る機会があって

まさに夢で見た場所だったので

驚いたことがある。

平家に縁ある数人でご神事を

したこともある。

色々な角度から私にとって

思い入れがある場所だ。

「いろは丸」で仙酔島へ。

通信使が東洋一といったか

日本一と謳ったか。

とにかく世界共通に美しい

弁天島の眺めを船から見つつ

10分掛からないで到着。

宿「ここから」の江戸風呂は

あせをかいたあとで海に入れるが

12月初めに火災に見舞われたそう。

黒く焼けた柱が積み重なって

いた。

同じ系列の国民宿舎は閉館。

付帯設備のキャンプ場も閉鎖

されていた。

島全体が荒廃した感じはぬぐえない。

スピリチャル好きに知られた

パワースポットだ。

海外からのバックパッカーも

喜びそうだ。

実にもったいないと思う。

仙人が酔うほどに美しいと

謳われた島。

仙人がおりたったという丘まで

歩いたが後悔するほどの坂道。

心臓破りの坂だった。

12月とは思えないほど暖かく

汗ばむほどだが

日差しが気持ち良かった。

下山道は鬱蒼と茂った樹々と

太陽のコントラスト。

凄く気持ち良い散歩道です。

降りきったら五色岩への海岸線が

あって遊歩道なのだが

残念ながら通行止め。

その歩道の上にあるベンチで

しばし休憩した。

眼下に海。

背後に山。

天地の間にいる自分を感じる。

そこからすぐ下に彦浦が見える。

砂浜で足を浸して物思いに

ふけるのを楽しみに

ここまで来たのだったが

先客が居た。

女性の大声のおしゃべりが

止まりそうもない。

諦めて通行止めの歩道へこっそり

入ってみた。

見て行ったら何人かその通行止めを

無視して入って行ったが

Uターンして来ないので。

無事、向こうがわへ行けました。

早く柵を直して欲しいものだ。

仙酔島の滞在時間は1時間半。

身心をリフレかつ充実させるのに

充分で楽しい時間だった。

鞆の浦に戻り街を歩く。

古い屋敷や路地が大好きだ。

大田家住宅は両親とその昔

客間で写真を撮ったっけ。

新しいカフェも出来ていた。

旅のメインは講演会。

場所を移動して午後から

夕方まで2日目のお勉強会に

参加。

残りの人生をいかに生きるかを

見定めつつある。

自分の本質に目覚め

真に開花させるのが目的で受講した。

終えて2時間で帰宅。

今年もあと少し。

自分を振り返り自分に集中して

総括することが必要な時期。

良い締めくくりをできた。

さて、来年に向けて残りの時間を

有意義に過ごしたい。

 

 


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