あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

介護な日々~毛深い我が子編

2023-09-27 | 半径30メートルの事件

この数日私はほとんど家に居ない。

麻呂は私の帰りを待ちかねて

すり寄って来た。

私がまたいなくなると寂しがる。

母がそれを察して、

「お母さんがやるから行きんさい」

と言う。

母が私に代わってえさやりを

している間を見計らって家を出た。

母はデイケアで不在の日だった。

朝帰宅して玄関を入ると

麻呂のおしっこのにおいがした。

おしっこは自分で外に出て

済ませて帰ってくるが

最近の麻呂は頻尿になった。

足腰が弱り白内障が進んだので

おしっこの都度に外に出るのが

大変そうだ。

おしっこのサインも薄くなり

母が気づかないことも多い。

玄関や室内でそそうをすることが

増えた。

玄関から声を掛けるとギャッ

という悲鳴が何度も聞こえた。

麻呂の体調異変だった。

身体のどこかに激痛を

感じている様子だ。

この10年の間に頸椎の痛みで

3度病院へ駆け込んだ。

今回の原因は分からないが、

母が麻呂の頭を触るので

やめてと何度も言って来た。

一度などひげを切った形跡が。

頭を押さえて切ったはずだ。

頸椎ならば痛み止めで治るが

内臓だったら致命的かもしれない。

私が麻呂をほったらかしたから

こうなったと猛省した。

抱っこして車に乗り込み

動物病院を目指す。

これまでも私が留守をした時に

決まって不調になった。

どこまでも満足できない活動に、

いつまでかまけているつもりだ?

と自分が腹立たしい。

身勝手な私の帰りを何十時間も

待っている麻呂がかわいそうで

かわいそうで。

運転しながら病院に電話。

「激痛がするらしく、時々声を

あげます。」

涙目になりながら訴えた。

「今、聞こえました」と看護師さん。

10分後に着くので診察を

お願いしますと切った。

すぐに診察室に呼んでもらえると

思ったけれど先客が何頭か

待っていた。

車内で叫び声をあげていた麻呂は

病院に入るやおとなしい。

緊張で痛みが軽減ってどうなの。

冷静に見ていたらどのワン・ニャンも

相当高齢だ。

ぐったりと抱っこされて

明らかに麻呂より重症の子も

居た。

この状況を今風だと「はずい」

(恥ずかしい)と言うのかな。

涙も引っ込んだ。

抱っこが嫌いな麻呂は下ろせと

足掻く。

検査結果は頸椎と股関節と

上のあたりの背骨の変形。

普段でも鈍痛がしているはずだ

とのこと。

腎臓の数値も腎臓病のレベル。

痛み止め注射をしてもらい

飲み薬をもらった。

15000円なり。

クレジットカードさん有難う。

以前、高速道路を1時間飛ばして

夜間診療を受けたことがある。

頸椎の痛みと分かり以降は

手掛かりになっている。

死にかけたこともある。

その時は

「このままだとお金ばかり

掛かりますがどうしますか?」と

主治医から聞かれた。

出来る限りのことはしますので

お願いしますと答えた。

「そう言って頂けるなら」と

主治医も安心された。

43000円ですと告げられた(爆)

あの時は所持金3万円で

出直したっけ。

麻呂はその日ずっと苦しんだ。

普段はたいてい眠っているのに

頭を下げると激痛がするので

ギャッと叫んで起きる。

フラフラになりながら

眠気に耐えている姿で

私は泣きそうだった。

食欲があるのがせめてもの救い。

ギャッと小さく叫びながらも

食べ物にくいつくタフネスさ(笑)

朝からそんなこんなで

午後3時にやっとひと眠りした。

今日は痛み止めが聞いている。

何かの弾みで痛むらしく

小さく叫びをあげるが、

食べれるし眠れている。

家中でおしっこをするのを

辞めさせなくては。

今まで自由だった彼にトイレの

場所をしつけるのは至難の業だが

これからもっと状態は悪くなる。

ケージに入れるのを

「せまい」「かわいそう」と

母が私を責めるが仕方ない。

午後から母を歯科へ。

虫歯の治療が必要だが

行かないと母が言うので

先生にそう伝えた。

麻呂が麻呂がとケージの前で

切なそうな母だ。

介護な日々は続く。

穏やかな日常と活動はセット。

歌えるのは実はラッキーなこと。

私はもっと深く思い知るべきだった。

 

 


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