あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

あちらこちらをメンテナンス

2023-08-30 | 半径30メートルの事件

この頃自分のことばっかりに

気を取られていた。

毎日どこへ行くのかと聞いてくる母。

「仕事に決まってる」というが

最近混乱が甚だしい。

ある日の夕方、出かける私を

「暗くなる前に行きんさい」と

母が送り出した。

薄暗いリビングに母と麻呂を

置き去りにして出かける気がして、

凄く切なかった。

この切なさを振り切って、

人生に新たな視点を持つと

決意した自分なのだ。

家にいる間は母と麻呂に向き合おう

と思った。

で、向き合ってみたらイライラする(笑)

母は脚が不自由なのだが

それにかまけて動かない母。

腕も上がらないし、

体の動きがますます変になった。

長期にわたり歯医者さんに

掛かっていないのも気がかりだ。

メンテが必要だった。

嫌がる母を整体に連れて行く。

腕が上がるようになった。

脚もちょっと楽そうになった。

次は歯科。

前もって母に言うと抵抗するので

そっと予約した。

「ま~嫌よ。」とは言ったが

朝から何時に行くのかと

そわそわ落ち着かない母。

またまた私は苛立つのだった。

前日からほっぺが腫れていた。

畠で虫に刺されたのかと思ったが、

歯科で歯茎の腫れと分かった。

実に7,8年ぶりの歯科予約で

たまたま歯茎の不調とは幸いだった。

一旦歯医者に行くと長く掛かる、

と嫌がる母だが

めったに行かないから

こんなことになるのです。

母の「頭」も気になる。

髪のケを染めてカットした母は

10歳若返る。

88目前にしては得していると思う。

なのに「行かんよ~」と、

美容院へ行くのに毎回抵抗する人。

歯科へ来週行く必要があると言うと

「はあ、86なんだけどうでもええ」

と言うが「お母さん、87よ」と

訂正しておいた。

美容院へもいずれ引っ張って行かねば。

母にとっては面倒なことのひとつだ。

支払いは(きっぱり)自分持ちだし。

(放置している)罪滅ぼしか、

はたまた自己満足の為か、

私が母のメンテを義務のように

思っているだけかもしれないけれどね。

 

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