テレビなどで、いろいろなセリをしている場面を目にすることはあっても、実際に参加することはないかと思います。東京の築地市場なんかは、昔からテレビでもよく見る機会がありました。人が指でサインを送るやり取りなんかをイメージする人も多いかと思います。そういえば、東京証券取引所も、昔は、そんなことやってました(笑) 神戸ビーフの取引も、昔は手でやりとりをしていました。立会人を見てサインを送っていたのが、だんだん競売相手が絞られてくると、最後は、その相手を見ながら駆け引きをしていたらしいです(笑)
時代が変わって、最近では、ちょうど、東京証券取引所が電光掲示板に変わったころ、神戸ビーフの取引市場もボタン入札に変わっていったそうです。そして今では機能的な入札になっています。ざっくりと、どんなことをしているかというと・・・、一番イメージしやすいのが馬券購入です(笑)
セリの1時間ほど前に行くと展示が始まっています。パドックを見るようなイメージです。そこには出走表にあたる上場されている牛の名簿が手に入ります。名簿には出荷者、血統、重量他最低限の情報が記載されています。競馬場で手に入るものと一緒で、競馬新聞のような詳細なデータなどはありません。同じ農林水産省の仕組みだなぁと感じます(笑) この名簿にメモをしながら、展示されている枝肉を見て、判断していきます。そして、ここからプロの仕事になってきます。スジ、脂、模様、重量など、商品になる部分がどのくらいになるのかなど、目で見て判断していきます。ちなみに素人の自分では、ほとんど分かりません(笑) A3とA5ぐらいは、並んでいたら見分けがつくかなという感じです。
そして、お目当ての枝肉をピックアップして入札に臨みます。入札は、始まって数十秒で購入決定に至る世界です。考えている余裕はありません。ここもプロの世界です(笑) 応札者、値段の上がり方、商品の見極め、予算など、ありとあらゆることを一瞬で判断しなければならず、もはや勘の世界です。値段を吊り上げるための横やりなんか入ってきても、素人だと絶対に分かりません(笑) そして、たった10数秒から数10秒に繰り広げられる駆け引きが終わり、次の競売へと進みます。多いときだと100頭もあるとのことで、見ているだけで疲れます。でも気を抜いたら終わりなので気は抜けません(笑)
今回、肉職人の社長が隣でニヤリとしながら「買うたで」と、早々に落としていました。セリは流れもあります。最初の高値に戸惑って様子を見ている雰囲気の間に落としていました。高値相場かなと認識する前のことで、序盤が過ぎて相場が形成されると、さっきの値段で買いたくても買えない、そこまで上がるの?!と躊躇してしまい、恐らく自分だったら、買いたいけど買えないか、思っていないものを買っていたんだろうなと思いました。ちなみに、目を付けていたもう一頭は終盤に登場したようですが、思っていたより高値が付いたそうです。
セリがどんな雰囲気なのか、少しは伝わったでしょうか? 肉のプロの世界を少しでもご想像いただけたらと思います。
でも、農家の方が手塩にかけて育てた牛なので、A5でもA4でもA3でもいいんじゃない?! 違うといえば違うけど、そんなに変わらないけどなぁと、元も子もないことを考えてしまいました(笑) 競争があるからいいものが出来て適正価格が維持されるので、今のご時世、どの業界も避けられない仕組みですね(笑)
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