にじの木通信

小さな家族の日々のこと。
安心安全栽培の菜園も、カメの歩みで一歩ずつ。

小麦を蒔く

2012-12-03 01:25:09 | 小麦
今年のぷりぷりの実です。







昨年の実も蒔いてみました。

サツマイモの後の、良い土ですよ~

種蒔きのあと土をかけ、水撒きをしていたら雨が降ってきて・・・、お隣の畑のおじさんと一笑して、急いで帰りました


小麦を叩く脱穀

2012-07-01 11:30:54 | 小麦
今年は粒が出てきそうなくらい熟した穂も多い小麦たち

昨年は、初めての小麦を収穫後の脱穀は、
最初、手作業で大切に、一粒一粒殻から外すことから始め、
その後小豆の殻を外すときのように竹のざるの上で瓶で叩いて時間をかけた。

ネットで、ブルーシートを広げて、穂を束ねて持ち、
シートに穂先を叩きつけて脱穀しておられる方のブログを拝見し、
作業が効率的でいいなと思ったのですが(初めてのことだからだと思うのですが)
私たちには穂をそのように大胆に扱う勇気がなかった


でも今年の量と実の熟し具合を見ると、昨年みたいに時間をかけられない気がする。
ゆっくりしていると、干した麦が風で揺れたりしたときに実が落ちていってしまう。
それを受けておけるようにしてもいいのだろうけれど・・・。


それで昨日は夕方から雨予報といいうことで、晴れている間にと、
午前中、初めてシートの上で叩いて実を外してみました
これがまた面白かったです
実際進みも早いみたい。


畑のおばさんには、麦には昔のしんどい思い出も多いらしいくて、
親に麦踏を手伝わされた事や背の高い大麦の収穫が痛く大変だったお話を
何度もお伺いした。

ここでは麦を育てている人がいないのに、うちのしていることで
何十年も前の辛かった事を思い出してしまわれて申し訳ない。

またある方には藁で帽子やかばんを編むのが楽しかったお話をお伺いして嬉しく、
懐かしい思い出を思い出されたようで良かったな、と思った事も・・・

それから脱穀~粉挽きをどうするのかと、畑の方たちによく聞かれてきた。
手作業でするという私たちに、「大変やで~」と言ってくださっている。

これは田んぼでも一緒だけれど、農業機械の入る前には、
みんなそういう風にしていたけれど、大変だったその事を思い出され
「やったらしんどいで~」、と言ってくださるのです。


主人は人生の中で、あと何回田植えができるかなとかいう考え方で、
皆さんの言われる‘辛い今後’がよぎりながらも、
二度とないこの一回を楽しもうとする人なので、私は助かっているのでしょう。

面白い、なんてのんきなものだ


とはいえ今日も雨で脱穀はできないし、西の畑でサツマイモの苗を植え直して
東で草をひいて小豆を植える準備をしたいし・・・
お天道さまと相談しなががら、時間空けてまだまだ脱穀していかないと

そのあとは実と殻など選別してから実の粒を選別して石臼で粉を挽く。
パンができるまで先は長いでえ~


このように嬉しいことや楽しいことは、辛さや痛みと同時にくるような気がする。
自分がどちらを見ているか次第というか・・・。
良いことのあとには、悪いことがある、と言う人もいるけれど・・・。

なんとなく、生まれたからいつか死ぬのと似ているような
+(に感じるもの)と-(に感じるもの)は
ひっついているような感じに思えてくるようになったこの一年

主人は表面的な+、良いことばかり求めることには無理がある、
+-(に見えるもの)一緒に受け入れるんや~、みたいに言ったことがあるけれど。

これから作業する中で、また自分の心境の変化を発見いきたいなと思います

小麦収穫

2012-06-18 22:57:01 | 小麦
今年の小麦を、先週ようやく全部収穫しました

私共の麦づくり2年目の今回は、昨年にはなかった新たな学びがあり、
それらも収穫できた感じがしています


昨年は地を耕して畝を作り、またそうしない休耕地など数種類の環境を作り、
風の抜け具合や日当たりの違いなどもある畑で、
そして種の撒き方も変えて、数種類の育て方を試してみました。

結果は穂の伸びや実のりにすごく差がついて、それを通して
なんだか‘子育てについて’学んでいるような、不思議な気がしました。
同じものでも、育て方によって、育ち方に大きな違いが生まれることを
目の当たりにしたからです


作物を育てていて今までに学んだ中で大きなことですが、
種を植えるまでの環境づくりや
直接的な恵み(作物にとっては水やり・雑草や虫をよけ・
支柱を付ける・肥料を与える・ハウスを作るなど)は、
それが過度(人にとっては過保護)にならないよう注意が必要で、
毎日ほど見守る必要があるかもしれないが、
ある程度土に力がついてきて、作物と環境の力が伸び始めると、
人(大人)が余計な手を出さぬように、そっと身を引くような時が来るということ。

それで、子供たちが降り立った地で人や環境と協調して自力で生きていけるような
土台を作れるようになっていくことが親の学びだと教わったような・・・。
それぞれ自立できてきたら、親は目をかけすぎずそっと見守るようにして、
やがて離れて毎日「祈る」かな、と感じられたような気がしました。


それから農業で人間(子供にとって親)のできることというのは限られていて、
それはこちらが望んで体験させてもらっているだけで・・・
‘させていただいている’、という感じを受けたのでした。

実は作物は、人間の手をかけずとも、
自然の恵みの中、毎年実のるものがたくさんあるのに。
でも今作物を育てたいという私にお世話をさせてくれている
という感覚で畑に向かうように、いつからかなったような気がします。


それで作物は自分で家まで歩いてこなくて、
だから成長を見る喜びも、収穫などの喜びも、
私たちにも体験させてくれるなと思うのです。



さて今年の小麦は、
主人のハイエースの後ろの荷台スペースが一杯になる収穫となった。
去年との実のりの違いも明らかで。
(育て方は「気持ちを向ける」「祈る」が主でした。)

それを数日車に乗せたままにしていたら、突然主人が庭に出していた

主人は、私がそれらを降ろすためにすぐに動かなかったことが頭にきて
耐えきれなくて外に降ろしてしまったのかなと思って、
もうきそうだった雨の降るまでに避難をと思って
私一人で家に麦を入れたら、玄関が足の踏み場もないほどいっぱいになった。

それを見た母が、その日の2日後にうちにお客様だから片付けてと言うので
今年は早速干す作業に移ることもできた。
急かしてもらって良かったなと思う


後で、主人は小麦から水分が出て車の窓が曇っているのに気付き、
そのまま置いてかびにならないようにと
急いで麦を車から降ろして、庭の砂利の上に置いてくれていたと知った。

収穫時にナイロンを使って穂を包んで車に乗せていたのがよくなかったそうです。
ブルーシートのようなシートだと、水分が逃げてそのようになりにくい
ことも教わりました。
物の特性やしくみを、失敗を経験にして一つ一つですが学んでいるのです



昨年の小さな一歩があっての今年があります。
皆様のご協力にただ感謝です

5月28日 鳥よけ

2012-05-31 00:31:19 | 小麦
小麦の実がおいしいようで、最近畑に行くと、
雀さんが数匹ほど穂にとまったりしている。

今年実のりだしてから畑に行ったときには、
最初「ワーーッ」て?叫びながら(のように)一度に逃げた鳥たちも
最近はゆっくり私が来るのを見ているようです

隣で畑をされているのおばさんと、
「私らに半分くらいは残してくれたらいいかな~」なんて
笑って話したのを聞いていたのかなあ、鳥さん


それでも鳥があんまり寄ってくると、
周りの畑の作物も食べやしないかと気になるようになりました。

そんなとき、地元の金糸工場の奥さんに買い物先で会って相談させてもらい、
鳥よけに使える金糸の端を分けていただくことになりました。


さすが立派な会社の奥さん、本当に早速快く対応してくださったのです。
城陽市は金糸の生産で有名です。
素敵なものをありがとうございました


中に七色に光る金糸があって、
きれいだしよく光るので、小麦畑に張りに行かせてもらいました。


そのときよくよく見ると、小麦の外側のほうがよく倒れ、
鳥さんに食われているのですが、
中のほうはあまり倒れていなくてきれいなものでした。

半分くらい・・・なんてものじゃない。
鳥さんは食い荒らしていなくて、なんだか遠慮気味な感じさえしました。
人の邪魔にならない程度にしてくれているような印象で・・・


鳥よけ、いらんかなあ・・・・・・・


でも雀がたくさん来るので、
畑の人たちが困っておられるかもしれないし、
それに金糸を張ったら、本当に鳥が来ないのか実験する機会に恵まれたんだ
と理由を考えて、張ってみました。

いつものように、そんな作業はへたくそでしたが。


支柱に使っていた棒を使い、
美しく光る、初鳥よけをしてみた5月28日でした。

田んぼのほうの小麦

2012-04-29 21:40:10 | 小麦
4月28日には、田んぼの裏作にと試している小麦も見に行きました。

かっちかちの水を入れない土の中、小さいながら、出穂しています
昨年の、休耕畑に育ててみたときより立派ですが、背が低いです。
水は一度も与えていません。自然の恵みのままで育ちました

風通しが良いので、昨年ここを上がったところで育てた小麦たちに
ついたような、麦の汚れが見えません。

その元休耕畑の横には大きな建物があり、そこでちょうど風が止まるか巻くようで、
砂のような汚れが実につき、それらはたくさん今回の種になりました。

今は素人ながら、風の具合も考えて、
そこに合うものを育てられるかの体験中でもあります