淡々としていていつもうっかり別のことを考え込んだりして話の筋を人に伝えることはかなわないカウリスマキ監督作品。
でも新作が来ると見たくてたまらなくなります。
封切の週末は繁華街のイベントでうるさそうだったのでまたもや太鼓の音が鳴り響きやしないかと警戒し、第2週までうずうず待って見に行きました。
あら、主役はいつもさえない男の人だのに、この彼は警備員服が似合ってちょっとツボだわ。アジアにはあり得ない肉厚体系で全く好みとは違うんだけれど。
「犬のように従順でロマンティスト」と断じられた彼ですが、目を見ていると本当に犬のよう。でも眉間の2本皺は役作りでできるものでもないし…。
やはり彼も目を合わすことなくぎゅぅっと握手してくるタイプのフィンランド人なのでしょうか。
要所要所で挟み込まれる歌の歌詞が男の気持ちを代弁するというストレートさでしたが、定番の歌ばかりながらそれが見事にはまっていてぐっときました。
1シーンだけ顔をくしゃっとして笑うとこもやっぱり印象に残りました。
帰り道、お気に入りのワンピを着ていたにも関わらず、ものすごい雷鳴が鳴り響いて雨に降られてびしょ濡れになり、「コイスティネンはあんなにひどい目にあっても泣かないのに」と思いつつあっさり泣きそうになりました。
すっごい雷だったんだもん。
お気に入りのワンピがビショビショとはかなりショックよね
コイスティネンってかなりオトコマエだったと思うのです。
なぜモテないのか不思議!
悪役のおじさんたちもハリウッド系の俳優と違ってなんだか素敵に見えました。
金髪の人も多かったわね~。
同じフィンランドでも「かもめ食堂」とは随分空気が違うなと思いました。
なんだか雷と共にこの映画を思い出すことになるかも。
ワンピはもう減価償却も終わったでしょくらいに
何年も着古したやつなんですけどね…。