雲九のもくもく覚書

2005年からだらだら今年も書いてます…

図書館の本「畑の向こうのヴェネツィア」

2006年08月30日 | 借用品(図書館)
新刊コーナーに並んでいた初めてみる名前の人の本ですが、
畑とヴェネツィアという組み合わせが面白そうだったので借りてきました。

畑の向こうのヴェネツィア

白水社

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著者は仙北谷茅戸(せんぼくやかやと)という女性です。
大学卒業後、西洋美術を勉強するために
ヴェネツィア大学の留学生として渡伊し
そのまま大学で日本語教師の職を得て20年あまり、
家族とヴェネツィア近郊の田舎町に暮らしている方です。

章立てや雰囲気が須賀敦子さんを意識しているようにも
感じられますが(巻末に彼女の本の広告も入っている)
日々の暮らしの中の四季を感じ取る丁寧な文章は
読みやすく心地よいものでした。

春の項で印象に残ったこと…
日本では「オオイヌノフグリ」という情けない名前で
呼ばれているあの小さな花がイタリアでは「聖マリアの花」と
呼ばれているという話。すごい格差です…。

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