雲九のもくもく覚書

2005年からだらだら今年も書いてます…

「可否道」

2007年01月28日 | 借用品(図書館)
関西圏の情報誌Lマガジンの珈琲の名店特集
にコーヒーがらみで紹介されていた本です。
他にも何冊か「あ、よみたい」と思うのがあったけど
帰宅したらもはや思い出せず…(また立ち読みかい)。

主人公のモエ子は新劇に未練を残すテレビ女優。
自己流で淹れるコーヒーがめっぽう上手く、
それが縁で8歳下の勉君と夫婦暮らしをする仲に。
また少数精鋭の日本可否会員でもある。
メンバーはブルジョア紳士、大学教授、画家、落語家との5人。

題名にもある「可否」がの当て字で
他にもいろいろな当て字が紹介されていました。
でもコーヒーに関する薀蓄はほとんどなくて
獅子文六らしいからりとした読み物でした。
読んでて無性にバタトーストとコーヒーが欲しくなり、
可否会ではあり得ないインスタントで済ませました。

古い本なのでAmazonにはないだろうなと思いつつ
一応検索してみると、この本はなかったものの
100冊近い本の在庫がありました。

「可否道」獅子文六著 新潮社刊(昭和38年)
  芹沢介装幀(表紙に惹かれたのも一因)


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