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第6戦:カナダGPの開幕しました。
気温27℃、路面温度53℃のドライコンディション。
レッドシグナルが消灯し、決勝レースがはじまった。
2番グリッドのF・アロンソは1コーナーでコースを大きく外れ、3番手に順位を落とす。フェラーリのF・マッサは5番グリッドからチームメイトのK・ライコネンを交わし4番手、続く5番手に7番グリッドスタートのN・ロズベルグが飛び込み、順位を2つ落としたK・ライコネンが6番手。2番手を走行するBMWザウバーのN・ハイドフェルドがF・アロンソを抑える形となり、トップのL・ハミルトンはファステストラップを更新しながら順調に後方とのマージンを築いていく。
6番手のK・ライコネンがラインを外してタイムをロスすると、3番手のF・アロンソも1コーナーで再びオーバーランを喫しF・マッサのオーバーテイクを許してしまう。BMWザウバーのN・ハイドフェルド、マクラーレンのL・ハミルトンがピットストップを終えた23周目、スパイカーのエイドリアン・スーティルがウォールにぶつかり、マシンの破片が飛び散ったことから今季初のセーフティカーが導入。このタイミングで給油作業を行なったマクラーレンのF・アロンソ、ウィリアムズのN・ロズベルグに、セーフティカー新ルール違反として10秒のピットストップペナルティが科される。レースが再開した直後の27周目、BMWザウバーのR・クビサがトヨタのJ・トゥルーリと接触し、大クラッシュ。大破したマシンがウォールに叩き付けられ、2度目のセーフティカーが導入された。
各マシンがいっせいにピットに向かう。33周目にレース再開となるが、セーフティカー導入中にピットレーン出口の赤信号を無視したとして、ルノーのG・フィジケラ、フェラーリのF・マッサに黒旗失格処分が下される。また、マクラーレンのF・アロンソ、ウィリアムズのN・ロズベルグが10秒のピットストップペナルティを行ない、大幅に順位を落とす。F・アロンソは諦めず1分16秒台のファステストラップを叩き出しながら追い上げていく。スパイカーのクリスチャン・アルバースがコースオフしてマシンの破片が飛んだため、残り20周で3度目のセーフティカー導入。このタイミングでK・ライコネン、そのすぐ背後につけていたF・アロンソが同時にピットイン。F・アロンソが前でコースに復帰していく。
レース再開後、56周目にF・アロンソは再びラインを外し、K・ライコネン、トヨタのR・シューマッハに先行を許す。また、トロ・ロッソのV・リウッツィがウォールと接触しリタイア。なんと、4度目のセーフティカーが導入されることとなった。J・トゥルーリはこの間にピットストップを行ないコースに戻るが、コースアウトを喫しここでリタイア。レースが再開されると、残りはわずか10周だった。トップのL・ハミルトン、2番手BMWザウバーのN.ハイドフェルドに続く3番手に、ウィリアムズのA・ブルツが浮上する。8位入賞圏内を走行していたSUPER AGURIの佐藤琢磨がここから追い上げを見せ、トヨタのR・シューマッハを交わすと、さらに6番手まで挽回していた王者F・アロンソに襲いかかる。残り3周、佐藤琢磨はコース上でF・アロンソをオーバーテイクし、今季最高の6位でチェッカーを受けた。
新人L・ハミルトンはセーフティカー導入とピットストップのタイミングが噛み合い、終始トップを守り、6戦目で念願の初優勝。ドライバーズランキングでもF・アロンソに8ポイントの差をつけ単独トップに立つこととなった。2005年ヨーロッパGP以来となる自己最高タイの2位にBMWザウバーのN・ハイドフェルドがつけ、ウィリアムズのA・ブルツも自己最高タイの3位表彰台に入った。
前日のフリー走行と予選で2度に渡り赤旗中断の原因となったルノーのH・コバライネンが、最後尾から追い上げ自己最高の4位で名誉を回復している。5位はフェラーリのK・ライコネン、そして6位には健闘が光ったSUPER AGURIの佐藤琢磨が今季2度目の入賞。7位マクラーレンのF・アロンソ、8位トヨタのR・シューマッハは開幕戦オーストラリアGP以来のポイントを獲得した。
6戦を終え、ドライバーズランキングはマクラーレンのL・ハミルトンが48で単独のトップ、チームメイトのF・アロンソが40で2位に続き、ノーポイントに終わったフェラーリのF・マッサは33で3位、K・ライッコネンが27で4位。
なお、大クラッシュを喫したBMWザウバーのR・クビサは医療センターに運ばれ、意識はあり、命に別状はないとの第一報が伝えられている。
佐藤琢磨のオーバーテイクは度肝を抜かれた。
PIT戦略でも、新ルール上の問題もあり、給油ができなかったが、
使いにくいソフトタイヤにSC導入中に交換し、すぐにPITへ。
PIT作戦が的中したおかげでのF・アロンソをオーバーテイク。
よくここまで成長したものだ。
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