90代の後半の方です
ご自宅で転倒されて打撲したところの痛みが増強し入院されたんです。
「わ~骨折したんだ~。もう寝たっきりになっちゃうな~」っと
心配が頭をよぎったんです。
しばらくして入院先からステーションに退院の連絡がありました
運よく骨折していなかったのですが、痛みが強くやはり寝たっきりに・・・・
しかもバルンカテーテルも入ってしまって。
高齢なだけにこのまま寝たきりの生活を想像していたんですね
トイレに行けず、便も緩んで皮膚トラブルも悪化。
「このまま私、どうなっちゃうんだろう」っと弱気な言葉。
毎日ヘルパーと訪問看護が入ってケアにあたり
このままだと本当に寝たきりになると思い
痛みの具合を見ながら離床をはかり、リハビリを進めていったんです。
しばらくはまだまだ介助をしないと起き上がることができませんでしたが
少し動けるようになると「お風呂に入りたい」「頭を洗ってほしい」
そして自宅のお風呂介助が始まりました。
すると次の希望が・・・
バルンカテーテルを抜いてほしいと。
「自分でベットから起きてトイレに行けるようになったら抜けますからね」っと
お話しすると頑張り、なんと自分でベットから起き上がり立ち上がることまで
出来るようになっていたんです。
抜去の約束をしましたが自尿がなくカテーテルを挿入したので
抜いた後ちゃんと出るかどうか心配でした。
出なければ再挿入です。
でも本人の希望を叶えてあげたい。
思い切って抜去してさしあげたんですね。
抜くと「もう管!入れたくない」と。そうだよな~しっかりした90代ですものね~。
朝早く抜去し、夕方、再度訪問し残測すると残尿はそう多くもない。
やった~合格!!
しっかりした足取りでトイレにも行けるようになり
転倒する前に毎日日課にしていた1000歩歩行も自主的に再開。
「でもね。。。まだ前みたいに歩けないの、今日は730歩!」
「頑張ってますね!」っというと
「だってやらないと歩けなくなっちゃうもん」っと可愛らしくいう。
「リハビリパンツも履かなきゃだめ~?」っとまた可愛らしく甘えた声で・・・・
「下着を汚す心配がなければいいですよ!」っというと
「デイサービスで履いていないの私だけだったのに・・・・
でも心配だから履いてますか・・くやしいけど!」っと。
リハパン履くことが「悔しい~~」って言った90歳代のおばあちゃま。
この生きる強さを見習わないとっと思いました
元の状態に戻るまでもうすぐです。
今はリハビリ中心にアロマトリートメントもしています。
「あ~気持ちいい~~」っと喜んでくれてます。