午後９時過ぎ 欠け始めた
午後１０時過ぎ 真っ赤だ 暗くて上手く撮れない
午前８時に起床する
雪の予報は少しずれた
いただいた真ん丸な里芋と三浦大根とニンジンとゴボウと長ねぎで豚汁を作って喰う
出しは煮干し多め 味噌はいただきものの手前味噌
いただいた真ん丸な里芋はビリヤードの玉より少し大きい
煮ると滑らかで土臭さも無い
プロが作る野菜の凄みを感じる
三浦大根は青首よりも早く煮えるので忙しい朝にはありがたい
煮た三浦大根の美味さは言うまでもないだろう
昔は大きくて長い三浦大根が安く手に入ったものだった
今は青首だらけで淋しい
大企業のコントロール下におかれることなく地野菜を作り続けるのは大変なのだろう
みずみずしい三浦大根を頬張り味噌味のつゆをすすると咳が出た
なかなか治らない
春よ来い
午前８時に起床する
蕎麦粉とホットケーキミクスと鶏卵を混ぜてスキレットで焼く
エチオピア・モカをスナフキンのマグカップにドリップして添える
スキレットで焼くと芯からふっくら焼けるのが良い
熱せられた鋳鉄が発する遠赤外線の効果だと聞いたことがあるけれど
確かにそんな焼け具合だ
火加減も極弱でこんがり良い色に焼けるのでガス代の節約にもなる
スキレットで肉を焼くと表面はこんがり中はしっとり 理想的だ
餃子はまだ焼いたことが無いがきっと上手に焼けるに違いない
欠点はただひとつ・・・野営したくなることだけ
ああ！春が来たらキャンプに行きたい
とにかく今は体調を戻すこと それだけ
午前７時に起床する
ダウンジャケットを羽織り可燃ゴミを駅前の搬出場所に出す
通勤する人たちは皆マスクをして足早に仕事場に向かっている
いただいた柴漬けとちりめん山椒をバターを絡めたスパゲティーに和えたら
火を止めて角が立つまで泡立てた卵白を放り込み素早くかき混ぜ皿に装い
てっぺんに卵黄をポトリと落とす
今朝も酷く寒い
胸の奥から喉元まで上がっていた痛みがまた少し下がった
焦ってはいけない
こじらせて胃潰瘍になって仕事に２ヶ月穴を開けた記憶が甦る
栄養を摂りながら弱めの薬を上手に使い自らの治癒力で治さねば
今日明日明後日明々後日と仕事が続く
頑張れ還暦爺！
今日は少しだけ暖かくなるらしい
午前８時に起床する
いただいた九戸軽米の韃靼蕎麦を茹でていただいた厚木の鮎の甘露煮を乗せる
ホウレン草のお浸しとセロリスティックを添えて長ねぎを散らす
韃靼蕎麦は黄色い
有効成分のルチンは普通の蕎麦の１００倍近く含まれているらしい
ルチンは血行改善に効くと言われているが蕎麦ばかり喰っている私にそれは感じられない
だいいち健康に良いから蕎麦ばかり喰っているわけではない
好きだから喰っているだけなのだ
これからも蕎麦を喰い続ける
午前７時に起床する
今朝も寒い そろそろ勘弁してもらいたいものだ
絹生揚げを茹でこぼしてからうどんつゆに放り込みホウレン草といっしょに煮含めたのを
腰が抜けるまで柔らかく茹でたうどん玉に煮汁ごとブッかけ生揚げを並べホウレン草を添える
霜にあたった寒のホウレン草はコトコト煮含めても翡翠色を失わない
逞しいのだ
ハウス栽培のホウレン草ならペシャッと崩れて緑色も褪せる
その味は野性味などまったく無くて「何の青菜だろう？」と揖訝しむほどだし
サラダほうれん草などというものまで売られているのにはあきれるばかりだ
さらには電子レンジでチンするだけというレシピを見て驚いた
そんなに胆石になりたいのだろうか？
たっぷりの湯に塩を放り込みホウレン草の根っこのほうを浸す
しばらく待ってから全体を浸し蓋をしないで茹でる
茹であがったら流水に落とししばらく晒す
こんな当たり前のことが失われようとしている
数年後には牛の細胞を培養した挽肉で作ったハンバーグが食卓に並ぶようになるそうだ
もうなにも言いたくない
午前７時に起床する
寒い！昨日の朝より寒い！
いただきものの鳴門ワカメを戻し茹でたホウレン草とジャコ天といっしょにうどんに乗せる
うどんのつゆの出しは鯖節 味付けは塩と味醂と黄ザラ 醤油は色付けだけ
ホウレン草の根っこが甘くて美味しい
噛み締めるとほんのり春の土の香りがする
つるつるっとうどんを啜り込みたい気持をぐっと抑えて良く噛む
じゃこ天は口の中で擦り身になるまで噛んで飲み込む
ああ！これじゃぁ美味くもなんともないよ！
我慢我慢
調子が良くなったら見てろよ！
午前７時に起床する
ダウンジャケットを羽織って可燃ゴミを出しに家を出る
寒い！耳が痛い ゴミを搬出所に置いたら慌てて家の中に戻る
うどん玉をつゆで柔らかくなるまで煮込んでじゃこ天とホウレン草のお浸しを添える
長ねぎの微塵切りと柚子の皮を散らす
つゆの出汁は煮干し 味付けは味醂と塩と醤油
じゃこ天は堅いのが身上だ
胃のためにも良く噛んで喰う
肉厚な寒のホウレン草は甘くて美味い
ホウレン草はひと束１９８円だった
少し前には４００円近くしていた
ただ野菜全般が安くなっているようには見えない
春が待ち遠しい
午前７時半に起床する
感冒薬を連用したせいで胃が重い
うどん玉をつゆで柔らかく煮込んで玉子を落とす
良く噛んで喰うように自分に言い聞かせる
胃が痛む時は絶食した方が良いが
胃が重い時には消化に良い炭水化物をしっかり噛んでゆっくり飲み込むに限る
胃酸過多なら梅干しを喰う
三十半ばで胃潰瘍になった時に身に付けた作法だ
近所の東海大学に行ったら看護士に「ラッキーですね♪ 教授が担当するそうです」と言われた
最初の検査の後で別室に呼ばれた時は「告知か？」と覚悟を決めたがそうではなくて
まだ治験中のピロリ菌駆逐の新薬を試さないか？という申し出だった
まだピロリ菌などというものの存在が世に知られる前の話である
断わったら「貴方は芸術家でしょ？科学の進歩に貢献するつもりはないのか？」と言われて思い出した
教授はその数年前に自転車に乗った私を前方不注意で轢いた運転手だったのだ
加害者と被害者は会わせないようになっているので事故の時以来の邂逅だったが
自転車もろとも倒れた私を心配そうに見下ろしていた顔は忘れはしない
もっと言えば自転車にぶつかってくる自動車の動きや
フロントスクリーンの奥で「ああ〜！」と声を出して驚く運転手の表情も
まるで映画のスローモーションのように克明に覚えている
怪我自体はとっさに受け身を取ったので左膝の打撲程度で済んだが
凄く冷える冬にはときたま痛む 時に膝の関節がコキッと鳴る
ともかく教授の言う通りに治験に２ヶ月協力し再検査したら
内視鏡を覗きながら「貴方に出したのは偽薬だったみたですね」と教授は言った
偽薬は小麦粉と砂糖が原料だと教えてくれて当時使える制酸剤を処方された
つまり丸２ヶ月のあいだ効き目の無い駄菓子を喰っていたのに等しいわけで
この教授には２度酷い目に遭ったことになる
もう会うこともない人なのにこれほどくっきりと記憶しているのは面白い
蛇足だが事故の後には保険会社から９８００円貰い
運転手からお詫びの気持だそうですと菓子折りを貰った
最中だった
どんな最中だったかはまったく思い出せない
これも面白い
それからまた数年経った頃にNHKの「きょうの健康」に出演する教授を観た
私に治験を頼む時と変わらぬ表情でピロリ菌の害を説いていた
時は移り変わり今は胃からピロリ菌を駆逐する害が報告されている
どんな顔であの教授がそれを聞いているのか？見てみたいと思う
教室用に膠を炊く
午前９時半に起床する
屋根からドサドサ大きな音を立てて雪の塊が落ちる音がする
昨日は雪降る中を車で移動して緊張を強いられ疲れきって帰宅と同時に眠った
１０時間以上眠った朝だが食欲は無い だが喰わねばならぬ！と煮干しで出汁を引き
味醂と醤油で味付けしたところに鳴門ワカメを放り込み玉子でとじて蕎麦にブッかけて手繰る
空は快晴
融け残った雪がいつもの景色を美しく変えている
散歩に行こう
追記： 金曜日の教室から連絡があり１日体験教材を作る
科ベニアに和紙を張り金箔を押して出来上がり 散歩は無し
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