午前6時に起床する
いただいた太い薮蕎麦をヒト手繰り分づつ摘みあげては簀の子に装い山盛りにする
薬味は長ネギとワサビ ワサビは缶入りの粉ワサビを猪口の中で良く掻いて伏せておいたもの
蕎麦つゆの出汁は宗田鰹節 味付けは醤油と味醂と酒と黄ザラ 酒は京都北山初日乃出大吟醸
今日は妻の命日なので蕎麦つゆの出汁も精進のほうが良かっただろうか? 門徒だから構わないか
今日の蕎麦の装い方はずいぶん前に鶴間の増田屋で見たのを倣ってみた
白衣の職人が真剣な眼差しでヒト手繰り分づつ蒸篭に盛りつける姿は美しい
当たり前だが石臼で挽いた蕎麦は美味い
美味いだけではなくて盛りも良い
蕎麦は庶民の喰いものだから盛りが少ないのは淋しい
東京の有名店には信じられないほどの少量の蕎麦を出すところがあって
それならきっと美味いに違いないと思いきやちっとも美味くなかったのは
その代金の高さとともに酷い思い出として心に刻まれている
それはどこだ?と聞かれても困るけれど上野の老舗だという答えでお許し願ればと思う
量が多くて味も良いなら申し分無い
庶民の蕎麦屋はかくあるべし
茅ヶ崎の「やぶ茂」はそういう庶民のための蕎麦屋かもしれない
ここの天せいろは蕎麦だけではなくて天ぷらの盛りも多い 蕎麦はやや柔らかめだが・・・
盛りの良さについてはこの T 画伯の全身を使った喜びの表現で判りいただけるだろう
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盛りの良さでは他には伊勢原の「山そば」もあるが
総量としては「やぶ茂」には敵わない しかも安い・・・これ以上は宣伝になるのでやめておく
噂では那須から白河に抜ける道沿いに恐ろしいほどの量の蕎麦を出す店があると聞いたが
チョモランマ盛りと呼ばれるその画像を見たら行く気も失せた
いっぱい喰いたいと言ってもそれには限界はある
若い頃には無限に喰える気がしたけれど金が無くて腹ぺこだったなと思い出し
それでは今はというと・・・食欲が減って金も無いただの爺になってしまった
ただの爺でも食後のコーヒーくらいは飲ませていただきたい
エチオピア・モカをやや粗めに挽いて濃い目にドリップする
教室用の膠を炊く