1月17日は、1年の中で最もいろいろなことを考えさせられる日である。あの震災で、おっちゃんは大切な人を失った。大好きだった叔母が、宝塚の自宅で亡くなったのだ。近い親戚の中で唯一、連絡の取れなかった叔母のところへ、瓦礫を避けながらバイクで突っ走り、やっとの思いで着いたとき、目にした光景は、今でも鮮明に覚えている。2階建てだった家が平屋になっていたのだ。ブロック塀は根元から折れ、駐車場の車はぺしゃんこに。近所の人に、叔母が亡くなったこと、叔父と子供たち2人は無事で、少し離れた体育館に、叔母の遺体を連れて行った事を聞き、地割れや破裂した水道管の横を、頭が真っ白になりながら走った。そんなことを思い出せたのは、数日経ってからである。あの日は、人生の中で一番長く、そして辛い1日だった。早いもので、あれから10年。当時小学6年生だったお姉ちゃんは、今年大学を卒業して就職。3年生だった弟も、去年から大学生。2人とも素直に育ってくれて、本当に良かった。天国の叔母も、きっと安心して見守っていることだろう。
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