こ~んばん~わ
BRODY(ブロディ)2022年12月号
日向坂46の河田陽菜が、齊藤京子の体調不良により2週にわたって『キョコロヒー』(テレビ朝日系)に代打出演。齊藤とはまた違った味わいの名コンビぶりを見せ、復帰した齊藤も「陽菜ちゃん独自のキャラクターが全面に発揮できていて素晴らしいな」と感想を語ったその活躍ぶりに迫る。
天然な雰囲気と囁くような声、ニコニコした笑顔などを武器に、日向坂きっての愛されキャラである二期生・河田陽菜。ピュアで忖度のないリアクションや展開の見えないトーク内容など、河田の持つ独特な世界観は、おひさま(ファンの総称)の間でも“KAWADAワールド”として話題だ。キャプテンの佐々木久美は『有吉ぃぃeeeee!』(テレビ東京系)で、河田について「独特な空気を持っていて、(話を)振ったら絶対面白いことを言ってくれる」と紹介している。ただ、「後ろに隠れて生きていきたい河田陽菜です」と自己紹介していたほど、自ら発信することが多いタイプではないからこそ、単独で番組にゲスト出演する際は、その潜在能力が十分に発揮される機会は少なかった。しかし、今回『キョコロヒー』に代打出演を果たしたことで、ヒコロヒーが河田のポテンシャルを引き出すこととなる。
テレビ朝日の深夜放送バラエティ枠「バラバラ大作戦」総選挙で、1位になったら日向坂メンバーを呼ぶという齊藤の公約が果たされ、『キョコロヒー』の大ファンだという河田が登場したのが最初の出演(2021年8月25日放送)。その際、全人類の中で彼女にしたい人ランキング1位にヒコロヒーを選んでいる。さらに、2022年5月24日に開催された番組初のライブイベント『生キョコロヒー!2022初夏~六本木くる民の集い~』にもゲスト出演している。
最初の代打出演となった2023年1月23日の放送回では、まずヒロコヒーが河田を二度見して「誰!?」と叫び、ニコニコしながら河田が「気まずいです」と返答するだけで、番組冒頭から早くも独特な雰囲気が漂う。年齢について、ヒコロヒーが「(河田は)15~16歳にも見えるし、26歳くらいにも見える」と言うと、河田は「15歳に見られたら嬉しいですか?」と逆に聞き返し、「見られるか!」とヒコロヒーが鋭くツッコミを入れるなど、愉快なチグハクトークを展開していく。
さらに、翌週の放送で「(河田の本音を)時間をかけて1枚ずつ引きはがしていきたい」と意気込むヒコロヒーが「最近腹立ったことを聞かせてよ」と言うと、河田の「前にカップルが歩いてるだけで、ちょっとイライラする」という意外にもアグレッシブな返答に、素で爆笑。「今日はアイドルじゃなくていいですか?」と言い放つ河田に対し、「それ、六本木とかで飲んでる時に、男に対して使ったらええセリフやな」とヒコロヒーがしっかり拾って笑いに変えるなど、河田のキャラクターを引き出していった。
齊藤も河田も忖度のない素直な意見を言うところは共通しているが、まるで話の腰を折っていくような齊藤と、テキトーな返答をする河田という、方向性の違う面白さが引き出されたのは、やはりヒコロヒーの対応力があってこそ。河田の素の天然ぶりに対して、要所でヒコロヒーがシュールなツッコミを入れてバランスを取り、独特な余韻に浸る間を作りながら河田ならではの面白さをどんどん引き出す結果となった。
また、最近の河田はソロでバラエティ番組に出演する機会も増えており、『キョコロヒー』出演前、1月4日放送の特番『再現できたら100万円!THE神業チャレンジ』(TBS系)でも忖度ない天然ぶりの片鱗を見せていた。SixTONES ジェシーやNMB48 渋谷凪咲が15m離れたロウソクの火をアーチェリーで消すというチャレンジの際に、河田はあっさり「失敗すると思う」と即答。「もうちょっと考えて!」とツッコミを受けるなど、自身のキャラクターを活かしてしっかり笑いを取っているのが印象的だった。2月12日には『日曜日の初耳学』(TBS系)にもゲスト出演予定で、愛嬌を見せつつ、ピュアな発言の爆発力で笑いを取っていく姿に期待である。芸人とじっくりトークできる番組なら、その面白さが存分に発揮されていく可能性もあるため、『キョコロヒー』でも再び河田が降臨する回を楽しみにしたい。
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