こ〜んにち〜わ
日向坂46 三期生の森本茉莉と山口陽世が、7月12日から上演される舞台『幕が上がる』でW主演を務める。同作は、劇作家・平田オリザが高校演劇をテーマに書き下ろした小説が原作となっており、2015年2月にはももいろクローバーZ主演、本広克行監督により映画化され、後に同キャストで舞台化もされている。ももクロが演じた青春劇を、2023年に演じる“舞台初主演ペア”の森本&山口に注目が集まる。
BUBKA(ブブカ)2021年12月号
同期かつ生年月日も同じという森本と山口は、髙橋未来虹と共に、先に加入していた上村ひなのに合流する形で、2020年2月16日に三期生として日向坂46に所属。山口は、最近では『さくらひなたロッチの伸びしろラジオ』(NHKラジオ)のレギュラーMCに抜擢されたり、4月1日〜2日に横浜スタジアムで行われた『4回目のひな誕祭』で始球式を務めるなど、目立つ場面が増えてきている。森本もまた、これまで隠していた素顔の面白さが見つかり、冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)で“激ヤバ”扱いされ始めてからは、明るいキャラクターを活かしてソロでバラエティ番組にも進出。彼女が持つ度胸と愛嬌はグループ内でもトップクラスで、期待値の高いメンバーとして一目置かれている。
一方、日向坂46には、これまで単独で舞台やミュージカル出演を経験してきたメンバーも多い。ミュージカル『SPY×FAMILY』に出演している一期生の佐々木美玲は、『日曜日の初耳学』(TBS系)で「芸能界に入ったきっかけが綾瀬はるかさんなんです」と明かし、幼少期の頃から自然と演技に興味を持っていたようだ。今年1月に舞台『オッドタクシー 金鋼石(ダイヤモンド)は傷つかない』に出演した二期生の濱岸ひよりは、幼少期からクラシックバレエに勤しんできたほか、2022年の目標を「舞台に出ること」(※1)とアピールしていたりと、舞台に立つことに興味を持っていた。
また、昨年の舞台『フラガール - dance for smile - 』に出演した一期生の潮紗理菜は、当時ソロでの演技経験が多い方ではなかったが、舞台出演を経たことで、新たな可能性が見出されたメンバーでもある。「ひとりの人間としても成長することができました」(※2)と綴っているように、以降バラエティでの活躍が増えたり、念願の冠ラジオ『日向坂46潮紗理菜のサリマカシーラジオ』(InterFM)のパーソナリティを務めるなど、『フラガール』が今に繋がるターニングポイントとなったようだ。今回、森本と山口が『幕が上がる』に抜擢されたのも、そうしたネクストフェーズへの期待をかけられているからだろう。
そんな2人の演技面に関して、山口は、日向坂46主演ドラマ『声春っ!』(日本テレビ系)での自然な演技や、四期生楽曲「ゴーフルと君」MVでの観る者を笑顔にさせる表情など、早くも俳優としての才能を予感させている。一方の森本は、演技面は未知数な部分も大きいが、5thシングル『君しか勝たん』の個人PV「MARIE IN WONDERLAND」を監督した杉山弘樹が、Twitterで「めちゃくちゃ演技が上手で現場でびっくりしました。まさに天才」と称賛していることからも(※3)、期待値の大きさが窺える。
始球式などを見る限り、山口は1人だと緊張しやすいタイプのようだが、誕生日に行なわれたSHOWROOM配信など、森本がそばにいる場面では自由に感情を爆発させている。ボケとツッコミに分かれるだけでなく、一緒にボケ倒していくことができる阿吽の呼吸も2人の強みだろう。また、ライブで観客が多ければ多いほど楽しそうに躍動する森本は舞台向きと言えるし、山口にとっても森本が一緒にいることは心強いはずだ。
日向坂46での目標について、山口は「日向坂を知ってくださる方をもっと作っていかなきゃいけない」と同時に、「自分にしかできないことを見つけていかなきゃいけない」、森本は「自分から外に向けて、グループの魅力を知ってもらうきっかけを作っていかないといけない」(※4)と語っていただけに、三期生の個性が引き出されていくことで、さらに日向坂46が面白くなっていくはず。『幕が上がる』での2人の活躍に期待したい。
※1:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/43800
※2:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/50241?ima=0000&cd=member
※3:https://twitter.com/roki_hiroki/status/1396276682588233728?s=20
※4:『BRODY 2023年6月号』
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