こ~んばん~わ
日向坂46 3周年記念MEMORIAL LIVE 〜3回目のひな誕祭〜 in 東京ドーム -DAY1 & DAY2- (完全生産限定盤)
初の東京ドーム公演を行い、大晦日には4回目の『NHK紅白歌合戦』出場を果たした2022年の日向坂46。順調に日本のアイドルシーンに爪痕を残しているが、一方でメンバーの卒業と加入も相次ぐなど、変化の多い1年でもあった。そこで本稿では、2022年の日向坂46の活動を振り返ってみたい。
まず3月に行われた『3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~ in 東京ドーム』はグループにとって大きなトピックだろう。本来、日向坂46は、2020年12月のクリスマスライブ『ひなくり2020』で東京ドーム公演を行うはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で中止に。そういう経緯もあり、ついに東京ドームのステージに立った彼女たちの姿に、目頭を熱くさせたおひさま(ファンの総称)は少なくなかったはずだ。
そもそも“東京ドーム公演を目指す”と公言したのは前身グループのけやき坂46時代。特に、〈夢見る者の約束の彼の地〉である〈大きな卵〉(「ビッグエッグ」は東京ドームの過去の愛称)に〈一緒に歩いて/一緒に辿り着こう〉と、夢を目指す決意を高らかに歌った「約束の卵」という曲が生まれたことは大きなきっかけの1つだろう。2018年6月から行われた『「走り出す瞬間」ツアー2018』で同曲がライブのセットリストに加わったが、初日の神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホールのキャパシティは5000人ほど。2020年12月に本来なら5万人超を収容する東京ドーム公演を行えたことを考えると、その後の彼女たちの勢いがいかにすごかったのかがわかる。
キャプテンの佐々木久美をはじめとしたグループの核となる一期生に、タレント揃いの二期生が加わったことで、グループ改名後もさらに勢いを加速させたのは事実だろう。だが、2022年はそんな二期生から初めて、メンバーの卒業が発表された。ムードメーカー的な存在で、約5年にわたりグループを支えてきた渡邉美穂だ。6月に『渡邉美穂 卒業セレモニー』が行われると、9月には宮田愛萌が体調面などを理由に日向坂46から卒業することを発表。二期生の最年長メンバーとして仲間に良い影響を与えてきた宮田も『ひなくり2022』のステージで卒業スピーチを行った。
このように変化の多い1年とはいえ、卒業のニュースばかりが目立ったわけではない。四期生の12名が新しいメンバーとして加わったのだ。9月からグループのYouTube公式チャンネルにて、四期生のプロフィール映像が公開されると、連日大きな話題を呼び、SNSでトレンド入りすることも多かった。
そんな彼女たちが日向坂46に新しい風を吹かせていることは間違いないだろう。初の四期生曲「ブルーベリー&ラズベリー」のMVではフレッシュなパフォーマンスを届け、新たな可能性がおひさまの胸を熱くさせた。『ひなくり2022』でも先輩メンバーと共にステージに上がり、グループの最新の形をファンに示した。
2022年のシングル作品としては、まず6月に7thシングル『僕なんか』を発売。体調不良を理由に活動休止していた二期生の小坂菜緒が復帰し、自身5作目のセンターを務めた。そして10月リリースの8thシングル『月と星が踊るMidnight』では、一期生の齊藤京子が初のセンターに就任。ヒコロヒーと共演しているレギュラー番組『キョコロヒー』(テレビ朝日系)の放送曜日と時間帯が水曜24時台から月曜23時45分へ移動するなど、齊藤は個人としての知名度を広げている印象も強い。
また、日向坂46は数々の年末音楽特番に出演し、『NHK紅白歌合戦』では、本人たちも“選曲に驚いた”という「キツネ」を披露。年の瀬の日本を盛り上げた。絶対的エースとしてグループを牽引する小坂も貫禄のパフォーマンスを繰り広げ、完全復活を印象づけた。
2023年は、2月11〜12日に、千葉・幕張イベントホールで四期生による『おもてなし会』、4月1〜2日には神奈川・横浜スタジアムでデビュー4周年記念ライブ『4回目のひな誕祭』を開催する。東京ドーム公演という大きな目標を達成したが、それも今の彼女たちには通過点に過ぎないだろう。四期生も加わった日向坂46がここからどんな姿を見せてくれるのか、楽しみだ。
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