ラジオ番組ではゲストを呼ばない“ソロ回”でも安定した力を発揮している。時に感情が乗るシーンもあり、情景が浮かぶようなトーク術は見事。伝えたいことが明確な上、構成力が高いということだろう。
ゲストを迎えた回でも“上手だな”と思うことは、松田の「展開力」。例えば、『オードリーのオールナイトニッポン』で東京ドームイベント開催(2024年2月18日)が発表された後のSHOWROOM配信では、「つい寝過ごしてリアルタイムでの放送を聴き逃してしまったこと」「関係者席では見たくない」「ラジオ番組発のイベントが東京ドームで開催できることのすごさ」「オードリーへの感謝」などを語った。途中では力を込めすぎて「熱くなってきた」と語る場面も。さらっと、ひとつの情報で話題を広げられる力は、以前から松田が得意とするものだ。
一方の河田は、今年4月からラジオ番組『ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!』(TOKYO FM)の新パーソナリティに就任。持ち前のキャラクター通り、ほんわかした放送を楽しむことができる。
また、最近の河田はバラエティ番組などへのゲスト出演も増えており、例えば1月23日放送の『キョコロヒー』(テレビ朝日系)では、体調不良の齊藤京子の代打として出演。以前から同番組にゲスト出演してシュールな笑いを生み出してきた河田だが、ヒコロヒーと織りなす「噛み合っていないようで噛み合っている不思議なトーク」には、多くのおひさまが魅了されていることだろう。
そんな松田と河田はグループ内の部活「地元愛部(じもとらぶ)」の構成員で、松田家でお泊まりもしたことのある仲。松田は涙もろく、『ひなあい』などバラエティ番組では盛り上がりを見せるほど、“泣きキャラ”のイメージが浸透しているが、河田はそんな松田のキャラをSHOWROOM配信でいじったりもする。
以前、河田をゲストに迎えた『日向坂高校放送部』では、松田が「河田にパシらされた思い出」を話したが、今回の『オールナイトニッポンX(クロス)』ではどんなエピソードが飛び出すか。クレバーさが魅力の松田と、やる時はやる河田、二期生の仲良しペアによる深夜の1時間生放送。気になる人はぜひ、今夜のオンエアをチェックしよう。
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とはいえ、ラジオではハキハキと喋る河田の姿も。天然っぷりが魅力の愛されキャラだが、初めてひとりで臨んだ『ほっとひといき!』(4月7日放送)ではマシンガントークを展開した。冒頭で「私、よく“カワダ”って言われるんですけど、これは本当に言いたいです! 私は“カワタ”です!」「得意なことはないんです。5年くらいアイドルをやってるんですけど、好きなこともない(笑)」「昔は一匹狼に憧れていた」などと独自路線の自己紹介を行い、さっそくリスナーを“河田ワールド”へ引き込んだ。河田をよく知る人こそ、「こんなに流暢に喋れるんだ……」と驚いたことだろう。とはいえ、キュートな語り方は健在で、河田の飾らぬ魅力が改めて伝わった瞬間だろう。
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