青春18きっぷ旅、JR草津駅から草津線で柘植まで行って、JR関西線に乗り換え伊賀上野駅下車。松尾芭蕉の故郷・伊賀上野を訪ねるたびでした。
駅を出ると芭蕉翁像。
俳聖殿:松尾芭蕉生誕300年を記念し、上野公園に昭和17年(1942)に建立されました。 芭蕉翁の旅姿を表して建てられ、丸い屋根は旅笠、八角形のひさしは蓑と衣姿と言われています。
芭蕉翁記念館:「奥の細道」冒頭文
上野城へは入城せず、本丸、二の丸等城郭内を歩いたり、高い石垣を見たりしました。
芭蕉の生家も訪ねましたが、写真が見当たりません。
蓑虫庵:芭蕉の門人・服部土芳の草庵で、芭蕉五庵(無名庵・西麗庵・東麗庵・瓢竹庵・蓑虫庵)のうち唯一現存している。
***帰りのJR草津線車内で小学校5~6年生くらいの男の子に会いました。明らかに一人旅で、「ちょっと塾まで」という感じには見えませんでした。
少年は分厚い時刻表を持っていて、「ボク、ひとりなの?」と尋ねると「はい、大回りをしています。」と時刻表の『大回り』のページと握りしめている160円?の切符を見せてくれました。
草津線くらいのローカル線になると都会とは違い、車内検札があるので、車掌さんの検札が気になっているようでした。ちょっとモジモジし始めたので、「私に説明してくれたようにその時刻表と切符と見せて大回りしています、と答えたら大丈夫だよ。」と言うと、そのようにして事なきを得たようです。
私はその時まで『大回り』というルールを知りませんでした。大都会でのみ通用するJRルールです。例えば、環状線で近くの駅に行くのに、内回りで行っても外回りで行ってもよく、また接続している、関西線経由、草津線経由なども途中下車をしない等、一定のルールを守れば大回りをしてもいいらしいです。
その日は見知らぬ少年の春休みの大冒険にひと時付き合わせて貰ったようで嬉しい一日になりました。
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