旅雑誌の青春18きっぷでのお薦め旅特集で神勝寺の「洸庭」と呼ばれるこけら杮葺きのパビリオンのことを知り、それを見るために行って来ました。
JR福山駅下車、鞆鉄バスで30分ほどでした。直通バスと15分ほど歩かなければならない路線バスがあります。
門を入ると、日本庭園になっており、移築された古い建物もありました。
神勝寺敷地内での持ち込み飲食は許されませんので、庫裡・五観堂でうどんを頂きました。修行僧の日常を体験するという体裁になっていますので、静かに作法に則って頂きました。
神勝寺は1965年に建立された禅寺で敷地面積は7万坪ほどあるそうで、敷地内には寺務所・開山堂・庭園・石庭・茶室・座禅堂等々あります。
こんなに広大な石庭を見たことはありません。
洸庭:2016年9月にオープンしたアートパビリオンで、こけら葺き、舟型の建物です。『小さな入り口から舟のなかへ入ると、暗がりの奥には海原が広がり、静かに波立っている。波間には、かすかな光が反射している。』という瞑想スタイルでした。
神勝寺へ行った後、たまたまテレビ番組「美の壺」で「洸庭」の放送がありました。建物は屋根と下部のツートンカラーのように見えますが、完成時には建物全体が同じ素材で杮葺きされた同じ色だったそうです。屋根の部分には雨が当たり、自然が美しい屋根色に変え、軒下は年ごとに深みのある色に変わって、バランスの取れた2色に落ち着いたそうです。
神勝寺は船舶・造船業をされていた社長さんが建立され、開基となられたそうです。だから、「洸庭」は船形をしているのだと書いてありました。
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