S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

周防監督の問題提起

2007-08-24 16:57:48 | Weblog
周防監督の映画「それでもボクはやってない」のDVDを見た。
これは実在の人物がいて、痴漢の冤罪で逮捕され、4ヶ月勾留され、結局最後の裁判で、有罪になり、主人公は「それでもぼくはやってない」と心の中で叫び、「控訴します」と裁判官にその場で言う場面で終わっている。

実際、モデルになった人のお父さんが、駅で目撃者を探して、ビラをくばったりしている。

こういう痴漢の免罪はたぶん今の日本にもたくさんあるんだろうと思う。
そして、「やってない、無実だ」と言い続ける限り、なかなか保釈させてもらえない。植草さんも「やっていません」と言い続けたので132日も勾留された。


警察や検事の取り調べはこの映画のなかでも、とてもいいかげんでひどいものだ。ただただ、犯罪者に仕立て上げることばかり考えて動いている。


そして三権分立しているはずの、司法、立法、行政は、子供達には教科書でそういうふうに教えていながら、影ではまったく分立すらしていないとさえ思える。

人を勾留したり裁いたり、逮捕したりすることが、まるでハンバーガーを作るマニュアルのように実行されている。
今の日本の実態だ。


植草さんの本のなかでも「今の日本は普通に暮らしてる人が、ある日突然刑事事件の犯人になってしまう」と書かれていた。

周防監督が、新聞で「裁判所が安易に逮捕状を出し、勾留許可を与えることがすごく疑問だ」ということも言っていた。

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