S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

杭をうつ人

2009-03-24 16:46:56 | Weblog
おめでとう!
侍ジャパン、わたしは野球をあまり知らないけれど、頭を使うし、はらはらするなあと思う。

仕事中にネットで勝ったことを知った。


「文学界」の4月号をお店で買って、辺見庸さんの詩「生首」を読んでいる。
辺見さんの文章や詩を読んでいると「痛み」がひりひり伝わってくる。

この人は他者の痛みも敏感に自分の五感のすべてで感じてしまう人なんだろうと思う。それは時には生きていて苦しくなりそうに・・・・

「痛み」という固い重たいものを、冷静に見つめながらそれでもその痛みの重さを丸ごと受けとめている人だ。

確かに信じられる人間、

信じられない大人が多いから、空気が澱んでいるようなこの世界に、辺見さんの視線は垂直に杭のように突き刺さる。

あたたかさは無い、それはとても鋭い杭だ。


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