S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

本質を見抜く人

2010-02-05 16:40:01 | Weblog
尊敬する詩人、評論家吉本隆明氏が15年前書いていた文章を阿修羅で見つけた。

すごく共感するので転用させていただきます。

『わが「転向」(文藝春秋)1995年』で次のように述べている。

日本共産党の「小沢一郎=ファシスト」宣伝に対して、「僕は彼(小沢一郎)の『日本改造計画』というのをきっちり読んだつもりですが、ファシズムを思わせる部分はどこにもない。それどころか彼の意見は常識に富み、妥当な見解があの中にあると思います。」
「小沢一郎はテレビなど見ていると、とても率直に本音を言う人でしょう。「政治を清潔にと言ったって、政治には金がかかるんですよ」とちゃんと言う。聞いていて何となく響いてくると言うか、人間的な響きがある発言をする人で、僕は好感を持つんですが、こうした率直な物言いがいやな人が、ファシズムだと言いだしたのかもしれません。しかし、小沢一郎より何より、むしろ「小沢はファシズムだ」と幟(のぼり)を立てれば、周囲もすぐに同じことを言い出す状況の方が、はるかにファシズムになる可能性が高いんじゃないでしょうか。」
「ここ、十年、十五年までの間に限って言えば、小沢一郎の意見に僕は異論はないですね。現状のように「体制-反体制」の対立や左翼性が消滅した時代が続き、その都度の「イエス・ノー」が時代を動かすことになるんじゃないでしょうか。」

吉本隆明氏は小沢氏の本質をよく見ているし、時代を見ていると思う。
吉本隆明がこれを書いたのは10年も前だ。

不起訴ということは、何もなかったということだ。
それなのにまだテレビや新聞は小沢氏にマイナスになる報道ばかりくりかえしている。
水面下で見えないものは、底なし沼のようにものすごく深くたくさんある。

最近はニュースをみるより、お笑い番組を見ていたほうがすっとお馬鹿にならずにすむんじゃないだろうか?


朝青龍が引退のニュースをみながらお父さんがつぶやいた。

「この国におとなしいいい子ちゃんしかいなくなるのはつまらないことだ・・」

突出する人はどうしても目立ち、出る杭は打たれる。

品格というのは、一体どういうものを言うんだろう?抽象的でピンとこない。


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