S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

神様の遠さ・・・

2010-02-12 16:24:57 | Weblog
菅谷さんの17年の服役に対して、あっというまの論告、そして頭を下げる検事・・・

この間の取調べの担当の検事はなぜ謝罪しないのか、そして当時の裁判官も謝罪するべきだと思う。裁判官は人間であり、神ではない。間違いを犯したのなら、絶対に謝罪すべきだと思う。(謝罪するわけがないが・・・)

裁判官は日本の場合、ほとんど検察の起訴状をあまり疑うことはなく、それを前提に、まず罪を犯したということを土台にしか裁判は始まっていかない。
もし司法の三権分立が本当に日本の司法の原点に在るとしたのなら、菅谷さんは17年間も無実のまま服役されるなどという悲劇は起きなかっただろう・・・

いくらやっていないと泣いて訴えても、起訴状というものは、正反対のことを書かれる。

わたしたち家族はそれは経験してきたからよくわかる。

石川議員も「はじめから虚偽の記載をわざとしたわけではない」と言っても、起訴状は「虚偽記載」と書かれるのだろう。

執拗に繰り返される長い尋問・・・

菅谷さんの厳しい表情に、そんな苦痛な時間がくりかえしよみがえって思い出されているのがわかる。検察こそが、本当に取り返しがつかないほどの罪を犯したのだ・・・
業務上過失致死罪と同じ罪だと思う。
そして、裁判官も同じ罪を犯したのだ。

けれど、検察や裁判所が罪に問われることなどけしてない。

菅谷さんの空白の17年という時間はどうしても埋めることは不可能だ。

人の哀しさ、人であることの哀しさ