S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

戦いすんで・・・

2010-02-26 17:08:13 | Weblog
中平卓馬映像論集「なぜ、植物図鑑か」を読んでいる。

中平卓馬という写真家の言葉の強さに驚愕する。
何冊かこの人の本を読んできて、この人は立ち止まることをしない。常に時代をみすえながら写真や自分と向き合う姿勢に感動する。

この評論集は1973年に書かれたもので、もう30年もたつのに、それはそのまま現在読んでいても何も古さを感じさせない。

「ブルジョア・モラルが人間一般のモラルに昇華され、映像化された現実が普遍的な現実にすりかえられる。いずれにせよ、ここには支配者側の普遍性を装った巧みな大衆、人民の操作があることだけは間違いない」と書いている。

写真のなかの「ポエジー」ということにも厳しい眼を向けていて、「世界はかくかくである、世界はこうあらねばならないと予め思い込み、そうきめこんでいる像はわたしの一方的な思い上がり」とも書いている。

世界を私物化してしまうことの危険さ・・・

わたしが日々書こうとしている詩にもそれは言えている気がする。

世界はあるがままにそこに在るということ。そこからの無限の出会いが写真であり、詩なのだろうと漠然とだけれど、とても確実にそう思った。


甘えがない。重く厳しい「詩」である。


戦いすんで日が暮れて・・・・
わたしは鈴木さんの「ウエストサイドストーリー」にとても感激したし、安藤美姫ちゃんのクレオパトラにも感動した。
真央ちゃんもがんばっていた。

メダルをとるってほんとうにむずかしい。

フィギアが終わって、なぜか日本中が脱力感みたいに、夕暮れ状態です。

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