S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

賢治のふるさと

2010-07-26 16:42:13 | Weblog
花巻、盛岡に行ってきた。
縁あって今回は3回目。

会いたいと思っていた人に会えてたくさん話をして、なんだか不思議な2日間だった。

1日目の花巻温泉は真夜中に稲妻、稲光、雨、雷の音で朝方まで眠れず・・・
賢治の童話にも出てくる嵐のことを思いだした。

宿の近くに宮沢賢治の設計した花の日時計がある。今でもちゃんときれいに花が咲いて時を告げている。


2日目に盛岡まで出て、いわて銀河鉄道に乗る。
この銀河鉄道のホームには0番線というのがあって、なんだか銀河鉄道っぽい・・・

緑のなかを走る電車で巣子という駅に降りる。
新しい駅で、木の匂いがする駅舎。

そこに迎えにきてもらって、彼女のやっている喫茶店に初めて行った。

きょうは宮沢賢治の研究の会をしていて、見ず知らずの人たちの仲間にいれてもらった。
「風の又三郎」の原型になった「風野又三郎」という作品についての会だった。

この巣子のそばには賢治がよく書いていた「くらかけ山」も見える。

杉の並木道もあって、長野とは少し雰囲気がちがってとてもいいところだった。

5月に亡くなった彼女の御主人にわたしはずっと会いたかった。
やっと来れましたと写真に話しかけました。


盛岡の駅ビルで夕ご飯を食べながらずっと彼女と話をした。
わたしたちはあまりにも似ていて笑ってしまった。考えていること、ものの見方、本当によく似ていた。
たぶん会うべくして会ったんだろうと思える。

人の出会いはとても不思議だ、もう決められていたように会うべくして人は出会うような気がする。
そして別れていくこともそれはどこか大きな力のようなもので、決められていたように思う。

遠くにいても同じものを見ている人がいて、並んでいても違うものしか見ていない人もいる

でも同じものを見ようとして見ている人にはいつか会えるのかもしれない。
人と人の力学みたいなものだとわたしはよく考える。
たぶん磁石みたいな力を人は身体の奥に秘めている。
だから出会ったり、別れたりするのかもしれない・・・

楽しかった、とても。夜7時40分に盛岡を出て、10時55分にはわたしの住んでいる駅に着いたから、
遠いといっても日本はせまいかも・・・

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