ここ長野県出身の報道写真家、樋口健二さんの「闇に消される原発被爆者」という本を読んでいた。
この本はもうだいぶ前に出版されたものだ。
表紙にはマスクや防御服に身を包んだひとが映っている。
原子力発電所の心臓部の炉のなかを清掃するのは、人の手作業でしかできない。
そのもっとも危険な仕事は、増え続けるホームレスの人たちに、お金になる仕事があるからやらないかと持ちかけ、あまり知識のない人たちを、危険な仕事につかせ、そして彼らは何日かしか働かないにもかかわらず、被爆し、白血病などをひきおこして死んでいく・・・・
彼らが真相を知り、裁判など起こさないように、何百万かのお金をわたし、口止めさえしている・・
会社も、ときには医者さえものが闇の側につき、被爆者を被爆したという事実からかくす。
月が表の顔しか光の中にさらさないように、わたしたちの国の表の顔ではない、まったく闇に隠されたもうひとつの顔を樋口さんは、弱者の側から照らし出してみせる。
弱い者たちは徹底的に踏みつぶされる。
わたしたちは、闇の部分をできるだけみないようにとバリケードをはる、けれど、こうして闇のなかに必死に光を届けようとする人たちもいる。
マスコミは絶対に表側しかみせない、くさいものには蓋をしてしまう。
わたしは自分の力で何もできない、けれど、闇に隠されたものを見なければいけないとも思う。
見ることによって、見ようとすることによって、自分が生まれてきたこの世界やこの国のほんとうの姿を、すこしでもたくさんの方向から見て、それから死にたいと思う。
せっかく生まれてきたのだから、そして必ず死んで行くのだから。
この本はもうだいぶ前に出版されたものだ。
表紙にはマスクや防御服に身を包んだひとが映っている。
原子力発電所の心臓部の炉のなかを清掃するのは、人の手作業でしかできない。
そのもっとも危険な仕事は、増え続けるホームレスの人たちに、お金になる仕事があるからやらないかと持ちかけ、あまり知識のない人たちを、危険な仕事につかせ、そして彼らは何日かしか働かないにもかかわらず、被爆し、白血病などをひきおこして死んでいく・・・・
彼らが真相を知り、裁判など起こさないように、何百万かのお金をわたし、口止めさえしている・・
会社も、ときには医者さえものが闇の側につき、被爆者を被爆したという事実からかくす。
月が表の顔しか光の中にさらさないように、わたしたちの国の表の顔ではない、まったく闇に隠されたもうひとつの顔を樋口さんは、弱者の側から照らし出してみせる。
弱い者たちは徹底的に踏みつぶされる。
わたしたちは、闇の部分をできるだけみないようにとバリケードをはる、けれど、こうして闇のなかに必死に光を届けようとする人たちもいる。
マスコミは絶対に表側しかみせない、くさいものには蓋をしてしまう。
わたしは自分の力で何もできない、けれど、闇に隠されたものを見なければいけないとも思う。
見ることによって、見ようとすることによって、自分が生まれてきたこの世界やこの国のほんとうの姿を、すこしでもたくさんの方向から見て、それから死にたいと思う。
せっかく生まれてきたのだから、そして必ず死んで行くのだから。