S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

2011-03-22 16:14:06 | Weblog
天皇陛下のメッセージは涙が出るほど心に沁みてくるのに、ソーリ大臣の言葉が虚しく、とてつもなく空虚だ。


避難所の80歳のおばあちゃんが、「こんな年寄りが生き残って、若い人が亡くなってしまった」と
泣きながら言っていた。
こんなに悲しい言葉があるだろうか・・・


ただちに健康を害するものではない、という言葉を繰り返すカンボウチョウカンの言葉の意味がわからない。
ただちに・・ということは何日間のことだろうか?


写真家の藤原新也さんが、「わたしたちは絶望ということを最初に共有しなければ」と言った。


近所のおばあちゃんが、「戦時中より今はひどい・・」と言った。


近所のドラッグストアの棚からトイレットペーパー、ティッシュ、紙おむつがひとつもない・・・
買い占める人は生き残りたいんだろうが、町に誰もいなくなって、日本に誰もいなくなって、自分だけ生き残って
も、どれほどの大きな孤独と哀しみが覆いかぶさってくるのか想像できないのだろうか?


わたしはあえて吉本隆明・・・「反核」異論・・という本を読んでいる。


たつき君はまだ見つからない、
お墓参りに行って、「どうかたっくんが見つかってお母さんのもとに帰れますように」とお祈りした。


「過ちはくりかえしませんから」と広島で誓った言葉。
けれどわたしたちはまた同じ過ちを繰り返してしまった、悔み、痛烈な悔恨。


この期に及んでまだ「廃炉」という言葉を言わない電力会社の奢りに、政府の奢りに、激しい怒り・・・

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