笑ってはいられない。

冬の晴れた日、風がなくて陽の光がながーく射している。

そんな陽の光はなぜかすごく懐かしい。

冬になるとぼんやりその光を浴びている自分がいる。

小さかった頃の記憶だろうか？
その感覚が遠い昔にも確かにあって、いつも冬になると不思議に思う。

こだまが外は寒いけれど、部屋の中に差し込む光のあたたかさの上で眠っている。
冬の光は部屋のなかに深く入ってくる。

なぜか安心したように光の上でながーくなって眠っている姿が自分の小さかった頃に重なって見える。

眠っていて音が無い分、静けさが明るい。




テレビでは演説する政治家の笑顔が映し出される。

わたしたちの国は笑顔で演説できるほど悠長ではない。

福島原発からはまだ毎日放射性物質は出ている、風に乗って運ばれる。

公共事業にお金を使うなら、福島原発事故を完璧に収束させるために必死になってほしい。

ここ上田市の落ち葉からも放射性物質は検出された。
焼き芋なんて到底できないのだ。

落ち葉を燃やしたら放射性物質は濃縮される。

「安心して暮らせる日本に」と声高に言うのなら、原発の収束こそ第一にやらなければならないことだ。