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自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~

界隈・いろり庵 きらく で 板そば

今月今週今日のことだが。
ワシは川崎の勤務を抜け出して、ちょっとした私用を済ませ事務所へ戻る途中だった。
新型コロナウィルスの蔓延以来、路麺活動も少しだけ自粛をしていたが、ふと頭の中を過った他の方のブログ記事に触発されて、「いろり庵きらく」の板そばを猛烈に啜りたくなってしまった。
緊急事態宣言が解除をされた晩、野毛の「蛤覚」の帰りに、JR桜木町の駅で「一蘭」に寄ろうとして弾かれたが、あれからの20日以上、路麺の暖簾を潜ることは頻繁にはしなかった。
(頻繁に)しても構わないとは思っていたが、ワシの気持ちのどこかに「調子に乗ってはいけない」と言う自制心のようなものが働いている。
それで、引き続きの「粛」としていたのだ。
ところがこの時、頭の隅にふわりと浮かんだイメージが、ワシに「おい、ちょっと寄って行こう」と悪魔の囁きをしてきた。
本来ならばここでは天使が出て来て、「ダメだよ、まだ(ヒルゴハンには)早いよ」と言って来なければならない。
ところが天使は出なかったね。
よく我慢をしてきたよな、今日はヨイのじゃないか、そう思ったのかも知れない。
よし、途中立ち寄りだな。



「いろり庵きらく」で一番のお気に入りは板そばだ。
大盛り券を添えなければ2.0人前の盛りだと言うが、ふん、これがかい? そう聞きたくなるね。
グラムで測って2.0人前なのかも知れないが、この盛りにはいささかの圧倒感も覚えない。
「多い」と言う印象がないのだ。
だのに、グラムが多いだけ払いも多い、仕方のないことだね。
量のことを置いてひとつ褒めるならば、「いろり庵きらく」では蕎麦は温も冷も茹で置きのことが多い。
しかし、板そばは運が良ければ注文が入ってから茹でることもあるようだ。
どこかにそのことが書いてあるわけではないが、何度か注文をした経験ではそう見えている。
それによって味はいくらかでも違うのだろうが、ワシのように鈍感なものにはよく判別できない。
だが、茹で立てと思い込んで啜るとと、そりゃあ普段よりも美味しいと感じる。
ワシは食べることについては、極めて単純なのだ。


いつものようにかき揚げを乗せるのだが、会社への帰り道であり、帰社をしたら会議がある。
胃をもたらせているわけにはいかないので、揚げ揚げはひとつだけで止めにしておいた。
それに、こうして天かすを添えてくれるからね。
天かすは始めから汁へ、刻み葱と山葵は手繰りながらちょいっ、ぺろっとやる。
「いろり庵きらく」のそばが鮮烈な香りがするわけではない。
葱やら山葵やらと強いものを汁に溶いたのじゃ、とても太刀打ちできまいからね。


板は盆の縁に片方をかけて、斜めに置く。
こうしない、名ばかりの笊越しにそばがびしゃびしゃになることがある。
さっと茹でて、冷水に晒してはくれているが、水きりの方は今ひとつのことが多いのだ。



だからそばを持った状態の板は、斜めにした方が好いね。
ここへ箸を突っ込んで、適量を摘まみ取って来る。
そうして汁へ、器を口元に運び、そばを手繰る。
ぞぞっ…。
おお久しぶりだなぁ、変わらずに旨いよ。

 

こうして路麺を啜っていると、いろんな店のことを思い出す。
稲城長沼の「一休」へは、一度でもよいので行っておきたかったね。
半蔵門線馬喰町駅の「文殊」、あそこの天玉そばもなつかしい。
神田駅の「天亀そば」、あそこのゲソ天そばをもう一度食べたかったなぁ。
もう以前のように啜り歩くこともなくはないだろうが、何かと懐かしい思い出だ。
そんなことを、移動の駅ナカでふと思い出して、まあ今日のように途中立ち寄りをしたくなるのだろうね。

 

と、まあ(笑) ぶらくりサンが自粛=路麺禁止からちょっと抜け出した立ちそばネタとして「 久しぶりの「いろり庵きらく」で板そば」 なんて記事をアップしてくださったので… ついついパクリ記事を書いてしまいました(謝) さすがに「ぶらくり亭」のネタではマネッコはできませんからねぇ…

いろり庵きらく 川崎店立ち食いそば / 川崎駅京急川崎駅八丁畷駅
昼総合点★★★☆☆ 3.3


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コメント一覧

とも2
ぶらくりサン、

毎度失礼しております(謝)
文体模写という高級技ではなく、コピペ&入れ替え&剪定なので作文自体は苦労するわけではなく、いかにネタを被せるかで悩みます(笑)

板そばは確かに2人前はないように思いますが、その昔板そばを大盛りにしようとして「二玉ありますから」と、拒否されたことがあるのです。
ぶらくり佐藤
あははは、またパクりましたね。
自分の文章って、マネやすいですか?
毎度思うのですが、上手にマネていただけます。
いろり庵きらくの板そばが2人前と聞くと、やはり足りないなと感じてしまいますね。
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