自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~

北陸3県ビーグルチャレンジ (石川編)

【リアルタイムレポはこのあたりから】

福井駅から普通列車に乗って向かうのはお隣りの石川県は金沢です。段々と暗くなる中を電車でゆるゆると進んでいくと旅の雰囲気も盛り上がってきます。
久しぶりの金沢の駅前はかなり雰囲気が変わって近代化の波が押し寄せてきています。



さてさて、ここまで2食いただき、いずれもダメージは小さいもののインターバルのない連食なの、3食目はどうしようかとほんの少しだけ迷います。
折角、冬の北陸という普通なら海の幸に期待する人々が多いなか、ビーグル巡礼の我が身としてはなぁ…
消化促進のためもあり駅から片町まで歩いてカロリー消費したことにして、ホテルにチェックインもせずに計画通りにグリルオーツカに侵攻することにします(爆)



香林坊から片町にかけた繁華街から1本裏道に入ったところの古くからある洋食屋さんという雰囲気はなかなか風情があります。
でもって、ハントンライス(メニューではハントン風ライス)=「北陸ビーグル③」を注文するのですが、さすがに大盛りは控えました。



オムライスの上に揚げ物=エビと白身魚のフライ=が乗っているという組み合わせはボルガライスと同じですが、デミグラのボルガに対してケチャップとタルタルっぽいホワイトソースが違うのとか、別体式のボルガに対してハントンはオムの中にフライが埋め込まれる感じで調理されているとか別の食べ物ですね♪

ということで、この時点では北陸B級グルメ巡礼の一日目はつつがなく終了させようかとも思いましたが、とりあえずホテルにチェックインします。
さすがに満腹なのでしばらくホテルでゴロゴロしながらオリンピックなんぞを観て、お腹が落ち着くのを待ちます。

ようやく、お腹もこなれてきたのでホテルの展望風呂に浸かり、移動の連続で固まった身体をほぐすと夜の部に出動することにしました。
だって冬の北陸で海の幸は無視できませんからねぇ…

ということで、徳島の友から教えてもらったいたる(香林坊店)で一杯やることにします。



ほぼほぼ満席でしたがカウンターの一番奥の席に案内いただきます。
この席はお店の大将のテリトリーらしく、御大自らお相手をしていただけました。 勿論、他の従業員さん達も元気いっぱいでありながら丁寧さを忘れずお店全体でよい雰囲気を醸し出しています。



御大のお奨めに従って登場したのは寒ブリのお造りで、ピカピカのトロトロです。



ブリはカツオと同じくらい好きなのですが、ここまで美味しいのに当たるのは久しぶりなのでウマウマといただき、エビスビールから日本酒に移行していきます。 まずはスタンダードに天狗米をいただきます。
御大と話をしたり、御大が魚を捌くのを眺めているうちに、のどぐろの塩焼きが出されます。



お値段もそれなりにするのですが、脂が乗り切ったのをうまく焼き上げているのでなんとも言えずに骨までしゃぶるようにいただきます。
お酒も加賀鳶という辛口のものに変えて控えめにグラスにしますが、御大が受けの升にたっぷりと溢れるほどなみなみと注いでくれるたので
「『なみなみ』とってヤツですね♪」
と嬉しさ満点で言うと、御大は
「金沢だと『つるつる』っていうんですよ」
と解説してくれます。
またひとつかしこくなりました。



さすがにお腹に余裕はないので、〆炭代わりに真鱈のアラ汁をいただきますが、今日一日の暴食した諸々が収まる感じのやさしい味でした。
振り返ってみると油脂類&炭水化物の摂取過剰なのは確かなので、帰りしなに野菜ジュースを買ってみました。

一夜明けてですが、新しいホテルでしたし空調もよく、ぐっすりと眠れたようでほどよい時間に目覚めると朝風呂に浸かります。
片町のど真ん中なのですが屋上に露天風呂があり、前日のはっきりしない天気から回復したすっきりとした風景を眺めることができます。



身仕度を整えて二日目のスタートです。 まずは、中央公園や尾山神社などを散歩しながら金沢の朝を楽しみます。



冬の兼六園というのもよいのでしょうから雪があれば散策したいと思ったのですが、雪がほとんどないので今回はパスして近江町市場に向かいます。



朝早くからお店は開いておりそこそこに活気はありますが、残念ながら食堂系には早過ぎるようです。 ぶらついているとラーメン&丼という看板が目に付き、銀の風というお店で朝ゴハンをいただきます。
もともとは中華そば屋さんだったらしいのですが、海鮮丼も同じように売りのようなので石川門丼というのをいただくことにします。



ちょっとご飯の盛りが地味ですが、一応は市場内にあるお店なので海鮮モノはなかなかイケます。



まぐろ、寒ブリ、マス、甘エビ、カニ、蛸、なんかの白身魚、しらす、鯖ひしこ等々と朝から盛り沢山の丼でしたが、ご飯はこの倍くらいあってもよかったかもね♪

市場の中をぶらついて、海苔の佃煮を我妻へのおみやげに買ってから駅へのバスに乗ることにします。
土日祝限定で出ている観光ポイント周回バス(100円)というヤツで、グルッと遠回りして駅に向かいますが、途中から貸し切り状態になり運転士の方にミニガイドをしていただきました(謝)

「どちらからいらしたんですか?」
「横浜です。」
「金沢は初めてですか?」
「3~4回は来てますよ。」
「観光だと兼六園とか行かないのですか?」
「ええ、まあ、何回も来てますし…」
「雪がないと風情が今ひとつですからねぇ。」

「ハントンライスを食べるためだけにきました!」なんて言えないよなぁ…



さて晴れやかな金沢駅から北陸3県のラストである富山県を目指して鉄道のヒトとなります。

【福井編はこちら

続く…

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コメント一覧

とも2
ですね
>kanさん

北陸地方全般で使われているようですが、基本は水系が表面張力一杯に注がれている状況を指すのでしょう。
ワシは好奇心が強い方ではないと思うのですが、知らないことを知るのは面白いですよね。
kan
つるつる
「つるつるいっぱい」略して「つるつる」なのですね。
世の中には知らないことがいっぱいありますね。
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