バイリンガル夫婦のノマドライフ

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日本のうた「Sukiyaki(上を向いて歩こう)」1962年ー坂本九

2021-03-31 21:15:22 | └海外から見た日本

私が住んでいるカナダ、ケベック州の正式な公用語はフランス語ですが(英語ではない)、

実質的にはフランス語と英語のバイリンガル地域です。

 

我が家にはインターネットテレビしかなく、

仕事中以外の時間はラジオをかけています。

 

ラジオもフランス語と英語のチャンネルがありますが、

微妙にラインナップや雰囲気が異なります。

 

音楽番組については、私も夫も、

英語チャンネルよりもフランス語チャンネルの方が好きで、

私はフランス語があまり分かりませんが、

流れてくる楽曲はフランス語以外のものもあるのでよくこれを聞いています。

 

だいたいフランス語を母語とする人の音楽興味は決まっているようで、

いつも同じような楽曲がかかっていたりもします。

 

そんな中、ふと流れてきたのが、坂本九さんのSukiyakiでした。

日本語の歌が流れることはめったにないため、思わず聞き入ってしまいました。

 

 

原題は「上を向いて歩こう」。

1961年に永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九が歌って発表されました(敬称略)。

このとき、坂本九さんは、リサイタル本番2時間前に楽譜を渡され、

ぶっつけ本番でうたったと伝えられています。

上を向いて歩こう - Wikipedia

 

意外なことに、レコードの売上は良かったものの、

当時の保守的な日本歌謡界においては、彼の歌い方はあまり歓迎されなかったようです。

 

英語タイトルは「Sukiyaki」で、カナダのラジオで流れているように、

今でもその名で親しまれています。

 

この名前は、1962年にイギリスで紹介されたときにそう名づけられたようです。

 

わかりやすい日本語のタイトルを、という意図があったようですが、

それは見事に成功しているように思います。

原題のままの「Ue wo muite arukou」では、ここまで英語圏で有名になることはなかったかもしれません。

 

アメリカでは1963年に発売され、音楽誌ビルボードの「Billboard Hot 100」では

6月15日付から6月29日付まで3週連続1位を取っています。

 

にもかかわらず、リアルタイムの日本では、

それがどのくらいすごいことなのかわからなくて、案外冷ややかだったのだとか...

 

楽曲そのものが魅力にあふれているすばらしい作品ですが、

異国の地において今もこの歌が伝説化されているのは、

常に語られる坂本九さんの不遇な人生によるところもあるかもしれません。

 

彼は43歳のおり、日本航空123便墜落事故に巻き込まれて亡くなりました。

1985年のことです。

日本航空123便墜落事故 - Wikipedia

 

「上を向いて歩こう」がラジオなどで紹介されるとき、

必ず日本航空123便墜落事故のエピソードがあわせて語られます。

 

長く愛される作品には、意外ともの悲しい歌詞が多いものです。

「しあわせは雲の上に」とハスキーボイスで歌い上げた彼は、機上の人となり、帰ることはありませんでした。

 

Sukiyaki Kyu Sakamoto FULL SONG ReEdit STEREO ReMix HiQ Hybrid JARichardsFilm 720p

* “Music gives a soul to the universe, wings to the mind, flight to th...

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