3月に始まり11月末まで、全19戦(7月のドイツGPがキャンセルされ全20戦→全19戦に)の無駄に長いようなシーズンが終了しました。
結果はルイスハミルトン(メルセデス)の2連覇で、コンストラクターズも2位以下に圧倒的大差をつけメルセデスが獲得しました。この結果は、シーズン前のテストから予想され、開幕3戦もすればほとんどのファンが確信したものです。同じメルセデスのニコロズベルグも2位になりましたが、シーズン序盤から中盤にかけてはハミルトンの敵というレベルではなく、ハミルトンのWC確定後からの連勝もむなしいだけのものにしか思えません。
来シーズンも大きなレギュレーション変更はありませんから余程の事でもない限りメルセデスチームとそのドライバーの独走が続くと思います。なお、F1がつまらなく感じるのはメルセデスが独走しているせいとも言えそうですが、これはメルセデスが今のレギュレーションにあわせてマシンを開発し、それが成功した賜ですから、個人的にはそうとは思いません。
今のF1がつまらないと思うのはレギュレーションによるところが大きいと思います。F1は最高峰のフォーミュラー選手権です。なのに、レースでは「燃料をセーブしろ」、「タイヤをセーブしろ」、「マシンをいたわれ」の3つが大々的に求められるような状況です。ファンは極限ギリギリの状態で1秒でも速く走りバトルするレースを見たいのにこれじゃ耐久レースと変わりません。耐久レースなら他にもあるんです。
また、シーズン中の開発がほぼ出来ないのもつまらなくなる要因ですね。ミハエルシューマッハが活躍していた時代(といってもほんの十数年前です)はシーズン中にもテストをして、ラップタイムをコンマ一秒でも削る開発競争が行われてきました。そして、シーズン序盤に苦戦したチームが終盤には表彰台常連になるような年もあったわけです。しかし、今はシーズン序盤に強いチームが逃げ切る可能性が高く、レース数が多い事(これについては悪いとは思いません)も相まってシーズン半ばには見ている方としてはだれてくるんですよね。
エコや参戦資金削減も必要だと思いますが、内燃機関で走るモータースポーツは、いくらエネルギー回生システムを搭載してもエコとは真逆の存在ですし、そもそも参戦資金が厳しくてどうこうというレベルのチームが最高峰のフォーミュラー選手権に出走する事自体おかしいのではないかと思いますけどね。エコや参戦資金どうこうというのならTVゲームか何かで競えば十分なんじゃないでしょうか(汗)
今シーズンの楽しみとしてホンダの復帰がありました。しかし、結果は散々なものでした。これに関してもスーパーフォーミュラーやNHKの特番をみて、「まぁそうなるよなぁ」と思った人が多かったと思います。さらに不運なのはシーズン中の開発が著しく制限される事ですね。最初が酷いとシーズン中にリカバリーできなくなるのは昨今のシーズンを見ていれば分かった事ですし、現実としてホンダは最後まで超低空飛行を続ける結果となりました。来期のホンダも険しい道が待ち構えているのは間違いありません。今期のPUは速さも信頼性も無かったわけですから、立て直すのはそうそう容易ではないですね。
来期は新チームが1チーム(ハースフェラーリ)が加わり、トロロッソとマルシャのPUが変更される予定です。レッドブルもPUがどうなるかは発表されていませんが参戦は継続されるようです。最初の方でも書きましたがレギュレーションに大きな変更がない為、メルセデスがリードしフェラーリが追いかけるという今期よく見た展開が続くのでしょうか(^_^;)
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