3月10日に京都の清水寺の狛犬が東大寺の狛犬をモデルにして作られたことを書きました。
東大寺に狛犬があることをご存じの方は少ないと思います。
わたしも、「東大寺に狛犬なんかあったかしら……?」と思いながら、昔の写真を探してみると、実は、南大門の所にありました。
南大門の所と言っても、門の外ではなく、門の中、金剛力士像の後ろにあります。
ほとんどの方が、かの有名な金剛力士像を見るだけで、その後ろの部屋にある狛犬には無関心で通り過ぎ、大仏殿の方に急ぎ足で歩いて行かれます。
わたしは、のんびりと、あれこれ写真を撮っていたので、まあ、狛犬の写真も撮っていたということです。
境内の中から見るので、普通の見方とは左右が逆です。
右の、左向きの狛犬が通常では左側の狛犬。左の、右向きの狛犬が通常では右側の狛犬です。ややこしいですが、どちらもお口を開けた阿形の狛犬、すなわち「阿吽の狛犬」ではなく、「阿阿の狛犬」です。
日本で一番古い石造りの狛犬と言われているそうです。 東大寺の狛犬を見ていない方は、今度行ったときに、しっかりと見ておいてください。
なぜ、両方とも口を開けているのでしょうか?
「お釈迦さまの教えを大声で世に知らしめているともいわれています。」と清水寺のホームページに書いてありました。