Giviのユニバーサルスクリーンのインプレの続きです。
上部シールドを最大に引き上げた状態のまま高速走行を試してみました。
3桁のスピードに到達すると…
ブォ~~ブヮッ、コクッ、コクッ(半開)
「……(バシャッ)」(閉めた)
ゴ~~ブヮッ、クッ、コクッ(半開)
「……(バシャッ)」(閉めた)
ゴォォ~~ガバッ(七分開)
「www」(あきらめた)
私が着用するヘルメットはシールドをボタンで留めるタイプのシンプルなジェットヘルメットで、これに開閉機構アタッチメントを介してバブルシールドを取り付けています。
上記の擬音は腹の前から吹き上げる風によってバブルシールドが開いてしまう様子を表したものです。
前回にも書いたようにバルカンSに取り付けたユニバーサルスクリーンを最大に展開すると走行時に脇から巻き込み風がひどくお腹まわりに入って来るのですが、スピードを上げると更に巻き込みが強くなり、左右から吹き込んだ風がお腹の前でぶつかって上昇気流が出来てしまうのです。
これによって閉めたバブルシールドが押し上げられ半分ほどまで開いてしまいました。
ヘルメットシールドの開閉アタッチメントには開閉途中で止められるように一応四段階くらいのノッチがあるんですが、風圧で押し上げられるバブルシールドはそこで止まらずノッチを乗り越えて開いていってしまいます。
はっきり言ってユニバーサルスクリーン全開状態は高速走行では使い物になりません。
脇からの巻き込みは凄いし、スクリーン上部を通る気流もヘルメットを微振動するように揺さぶるし。
「こりゃ早くレッグシールド作らなきゃいかんな」と思いつつ、せっかくの可変スクリーンだから上部シールドを縮めた状態もテストしようと思い、上部シールドを下げて走ってみました。
↑最大時
↓一番下まで下げた状態
この状態で下道を走ってみると頭部付近の風当たりはシールド最大時とほとんど変わらない印象で、脇からの巻き込み風は少し弱くなり体への風当たりはかなり軽減されました。
有効防風範囲が可変スクリーン最大時の「顔面近辺」から「頭部から胸にかけて」に拡大した感じ。
更に良かったのはスピードを上げても上半身に感じる風に全く変化がないという点です。
むしろ速度が高いほうが車体脇を流れる気流の曲がりが車速に追いつかず、低速ではお腹の前に流れこんでいた気流が脇腹に当たっている印象です。
そして上部気流に頭を揺さぶられる事も無くなりました。
結論を言うと「ユニバーサルスクリーンは(バルカンSでは)最も縮めた状態で使うほうが断然良い」です。
と言うか全開状態は使い物になりません。