上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

ヒマラヤのドン・キホーテ

2011年02月25日 | 
 図書名:ヒマラヤのドン・キホーテ
     (ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦)
 発行所:中央公論新社
 定 価:1800円+税 
 初 版:2010.11.10
 著 者:根深 誠
1947年青森県生まれ
明治大学山岳部OB

 三浦雄一郎氏の推薦文が表紙の帯に書かれている。
「宮原さんは30歳代で壮大な夢をヒマラヤに懸け、山奥に三ツ星クラスのホテルをつくり、70歳代で
ネパール国土開発党の党首になり、人生そのものを冒険的に生きている。この作品は登山作家・根深さんがネパールの
政治、歴史、探検史も含めて描いた、夢を追い続ける男の物語であると同時に、ヒマラヤ50年の物語でもある」


 この推薦文だけで、山好きの方々はこの本を読みたくなるでしょう。

 70歳を過ぎてから、国民自ら「二つの大きな岩(中国・インド)に挟まれた山芋」と呼ぶ辺境の国ネパール
に帰化し、国会議員に立候補した宮原氏の情熱はすさまじいものを感じる。しかし、私にはそこに焦点が当たり
すぎて宮原氏のことがもっと知りたいという欲求不満が残ってしまった。
 人生後半戦に入る自分には、後書きにある次の文が印象に残った。

 宮原は何事においても、はじめるにあって遅すぎたとは考えないことにしている。人生は結果ではない、やれ
るところまでやればいいと考えている。実践主義者らしい考え方である。
 「まだ人生十数年残っている。やり直しだ。」というのが、何とも勇ましい態度ではないか。

 
 この本の売り上げが宮原氏の活動に寄付されるとも記されております。


 本には感動するのですが
 天命を知る年代に、人生やり直しはキツイです
 せめて後退しないように頑張りたいものです

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