上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

尾瀬(ニッコウキスゲ 見頃 ?)

2014年07月15日 | 山2014

【山 名】尾瀬沼から尾瀬ヶ原 (群馬県)
【日 程】平成25年6月14日(月)
【同 行】単独
【天 候】曇り
【ルート】前橋3:40==5:15大清水5:25==5:40一ノ瀬------6:35三平峠------7:30長蔵小屋7:50-------8:40沼尻---10:05見晴----10:45山の鼻12:05-----12:55鳩待峠13:05==乗合タクシー@930==13:30戸倉13:44===バス@610===14:00大清水
【行 程】 L=21.2km +860m - 7000m 行動時間7:15
【温 泉】寄居山温泉 550円
【地 図】地図はこちら



 台風8号の影響で1日遅れたが、昨日から大清水・一ノ瀬間でハイブリットカーの無料試験運行していると聞き尾瀬沼経由で燧ヶ岳に登ろうと思った



 



 歩けば1時間はかかる行程を車で行けるのはありがたい。特に帰りの林道歩きはホトホト嫌になる。
最近、雨降りの山歩きばかり。今日も雨覚悟の燧岳登山、そして御池まで歩いてバスで沼山峠に戻る算段だ。
 しかし、三平下まで来ると雨こそ降っていないものの燧ヶ岳はガスの中。これからの様子を聞きに長蔵小屋へ寄ることにした。


 
 尾瀬沼の向こうに燧ヶ岳は見えない



 三平下から長蔵小屋への道。改修されて真新しい木道。刻印を見れば環H25とある。昨年の改修だ。
ここは、左右2列に分かれた木道の間に、水芭蕉はもちろんサンリンソウ・ミゾホオズキ・ハクサンイチゲ等様々な花の絶好の撮影ポイントだった。



 
 フラットに改修された木道



 雪解け時季に木道間の穴に足を踏み抜く危険性など考慮したようだが、残念な気がした。
長蔵小屋に寄ると丁度、当主の平野太郎さんがいた。ワタスゲの話をすると、「10年に一度とは少なくともです。多分数十年に一度の景色です」と言われた。ニッコウキスゲは昨年より花芽は少ないとのこと。
 「群馬の山の文学」(みやま文庫)で読んだ太郎氏の祖父長英氏の話などして天候の様子を見ていたが、天候回復の見込みが無いので燧岳を諦め、原へ抜けることにし戸倉からのバスの時間を聞いて出発。



 
 ヒメサユリ(長蔵小屋の花壇)



 ニッコウキスゲ咲き始めているが、確かに本数は少ないかも知れない



 



 しかし、ワタスゲの盛りは過ぎてしまった様だが未だ見応えがある



 



 
 盛りには、ヤナギランの丘から沼山峠登り口までが素晴らしかったそうだ



 鹿の食害で減ってしまったニッコウキスゲ。捕獲したり防護策を造ったりで懸命の防止策がとられている
こうした対策が実り一面のニッコウキスゲ群落が見られるの何時になるだろう



 
 シカ進入防止策



 
 白砂湿原


 
 戸倉13:44のバスに乗るには、鳩待峠13:00、山の鼻12:00に着く必要がある。沼尻通過は8:40。コースタイム3:30。少し急げば何とかなる時間だ。
 そう考えると気が急ぎ、日陰で湿った木道に2度程尻餅を着いてしまった。



 
 日陰の木道はスベル



 それでも予定より少し早く見晴に着いた。見晴の湧き水、これが尾瀬の父と言われる植物学者武田久吉が言っていた湧水かもしれない。武田久吉は「丈堀の故事を無視して、見晴などと号して満足しているとは、沙汰の限りというほかない。」と言っていた。



 



 尾瀬ヶ原でもニッコウキスゲは咲いてはいるが疎ら



 



 竜宮の付近はワタスゲでなくサギスゲが見頃



 
 サギスゲ群落



 
 


 尾瀬ヶ原のニッコウキスゲは殆どシカに食べられてしまったのだろうか。下の大堀付近の三角に木道に囲まれたエリアだけはニッコウキスゲが見頃。ニッコウキスゲ、このあたりを見ると今が見頃のようである。2週間前に見たレンゲツツジはすっかり見られなくなり季節の移り変わりの早さを感じる。



 



 



 
 牛首分岐




 
 池塘にはヒツジグサが咲き始めている



 




 
 山の鼻近く



 山の鼻に着くと山小屋の玄関で手招きをしている人がいた。だれかと思えば尾瀬の写真家新井幸人さんだ。
新井さんが出したDVD「尾瀬に魅せられて」の話などするとコーヒーを御馳走してくれた。来年元旦には続編を放映するそうである。
 今年のワタスゲについては、「今年のような景色はもう一生見られないかも知れない、けれど、コバイケイソウの当たり年の時もあった様にまた違うものが沢山咲くかも知れない」とも言っていた。
 今日は、天候はイマイチであったがお陰で楽しい出会いがあった。



 
 山の鼻 ここだけ混んでいた



 そんなこんなで急ぎ足であったが、何とか予定のバスに乗り無事帰宅。



 


 







 鳩待峠に集中する入り込み客の分散化を図るべく
 大清水・一ノ瀬間に車を運行
 戸倉から大清水間のバスももう少し運行本数を増やして欲しい
 富士見峠の利用促進も効果があるような気がする
 
 写真家新井幸人さんや平野太郎さんの話を聞き、また尾瀬の魅力を感じた
 時間が許せば、ルートを変え、季節を変え何度も訪れたい
 

   
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 今回見た尾瀬の花々


 
 ハリブキ


 
 ショウキラン 白砂峠付近 昨年も見た


 
 ミズチドリ 盛りはこれから


 
 ナツトウダイ 実ができた


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 キンコウカ 盛りはこれから


 
 サワラン トキソウと共に今が旬


 
 ギョウジャニンニク 葉は堅くなってきた


 
 マルバノホロシ 数は少ない


 
 オオレイジンソウ 山の鼻・鳩待間に多い


 
 ニリンソウ 


 
 オオクルマムグラ


 
 ノビネチドリ 一ノ瀬・鳩待峠あたりに多い

 
 
 ハクサンチドリ 沼や原で今が見頃


 
 モミジカラマツ


 
 タニギキョウ


 
 タテヤマリンドウ 尾瀬のお天気花、雨天にはつぼんでしまう 


 
 ヒメシャクナゲ 盛りは過ぎた






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2 コメント

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遥かな尾瀬 (rommy)
2014-07-19 07:22:32
noyamaさん、おはようございます。
待ちに待った三連休ですが、天気はイマイチ…。
まだ一度も訪れたことのないという両親を尾瀬に案内する予定です。
尾瀬はたくさんルートがあって迷いますね(^_^;)
ニッコウキスゲ、ちょうど見頃だと良いなぁ。 と、noyamaさんの写真を見て期待していますo(^-^)o
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rommy様 (noyama)
2014-07-19 16:56:53
こんばんは
ニッコウキスゲ、盛りの時期ではありますが、
鹿の食害の影響も大きいですが花芽も少ない様です
長蔵小屋の花壇には珍しい花が在り面白いです
ヒメサユリも尾瀬ではここにしかありません
大昔、檜枝岐の従業員が持って来た様です
そういえば、浅草岳でバッタリしたのもヒメサユリが咲く頃でしたね

元気回復して来た様で何よりです
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