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NPC福岡・女性プランナー4人の日々

再出発     byオオチ

2006年07月22日 | ワーク
Hマンションの工事中に、とある田舎のひとつのリフォーム物件が一段落しました。
70代のおばあちゃんと犬1匹のための家。
ご姉妹がひとり同じ町にいるとはいうものの、70代で何十年も暮らした嫁ぎ先の土地を離れて見知らぬ土地と家を購入。さらに、家族の一人をのぞいては引越先も誰にも教えないと言われる。
場合によっては、リフォームも家の購入ももう一度ちゃんと考えた方がいいとお伝えしようと思っていたけれど、重ねる打合の中でドラマかと思うような境遇を伺うと、おばあちゃんの選択は間違っていないだろうと思えた。
 そうなると新しい問題が。身寄りを捨てたこの方には、わずかでも多くお金を残す必要があるはず。ということは今回は金額が何よりも最優先するリフォーム。私たちは払っていただいた以上の家にリフォームしている自負はあるけれど、(結果はともかく努力だけは・・)価格だけが勝負の激安リフォームはできない。(するつもりもないけれど)しかし、このオーナーにとっては多少質が悪くても安い方がいいのでは?うちじゃない方がいいのではないか?といつもとは全く違う悩みが続きました。でも激安リフォーム店に頼んで逆に損させられたら・・と思うとそれにもふんぎれない。
悩んだまま打合を続けていた頃、そのおばあちゃんに家購入にまつわり、ちょっとした事件?がおきる。おばあちゃんはそのときの恐さで数日寝込んでしまった。(ひどい話)
それを聞いたとき、今回工事を受けるとこの工事にも何かおこるかもしれないと胸をよぎった。そう考えたときやっと吹っ切れました。
「絶対、いい家に改装し終えるぞー。」
それから約一月。万一に備えふいの攻撃にもひるまないよう気を張っていたため疲れ気味ですが、受けて良かった。オーナーにも自信を持って渡せた。私もいい勉強になりました。デザインは見た目の良し悪しやバリアフリーや便利な設備だけではないと分かった。
点検や清掃などでお年寄りを狙う人に騙されないようにつけたインターホン、「セールスお断り」の表示(笑)。ご近所の人と先に仲良くなっておばあちゃんのことをお願いしておくこと、困ったときの連絡先の貼紙。etc..
設備機器や壁紙は、おばあちゃんちにはちょっとおしゃれな柄。でも病気や事故で万一この家を手放さなければならなくなったとき、激安リフォーム店でした改装より格段高く売れる家になっているはず。(これはオーナーには言いませんが)
本気で考えれば、できることはたくさんありました。

新しい家を前に嬉しそうなおばあちゃん。70才からの再出発。ちょっとかっこいい。
どうかこの先幸多からんことを。

写真は引越の手伝いに行ったときにいただいた、妹さんの畑でできたという無農薬かぼちゃ。甘くて美味しいとか。楽しみ~。
新しい流し台やユニットバスの使い方の指南のため、あと数回は仕事として顔を出せます。
その後は、休みの日にドライブ兼ねて遊びに行こうっと。友達も連れて行こうかな。レトリーバー犬のHちゃん(♀)にも会いたいし、また美味しい野菜もお相伴したいし。

投稿byオオチ


















































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