のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

石巻の風景(2)

2011年12月15日 14時13分17秒 | Weblog
3・11以降、休刊していた

街のコミュニティ誌、

「いしのまき・らいふ」

が8か月ぶりに復刊され、

地元の人が

大変、喜んでおられるようでした。



たかだか20ページほどの小冊子でしたけど、

貴重な地域コミュニケーション・ツールです。

「元のページ数に戻せることを

目標に励みます!」

と目次のところに記してありました。

たこ焼屋さんで

その冊子を手にしながら、

何とか頑張ってもらいたいと

願わずにおれませんでした。

さて、このタウン誌に

こんな記事が載ってました。

地元の人の投書です。

内容があまりにあまりなのですが、

紹介します。

「なんか津波だって。

だから下界が騒がしいのね」

同じ石巻の

山の方の

住民の言葉です。

被害がないような、山の方の住民に

悲惨な状況を説明をすると、

「あらぁ、大変なのね。(私は)山でよかったわ」

と返答されたとか。

この冊子には、

そのような、

(ここでしか書けない、言えない)

という愚痴、不満も

飾らず書いてありました。

僕も、

その山の住民の方ほどではないですが、

無神経なことに関しては、

偉そうに言えないかな

と感じる部分がありました。

店を出るとき、です。

うっかり

「被災地って、どこでしょ?」

なんて尋ねてしまいました。

ここが被災地なんだ!

まだ分らんか…

という顔をされてしまいました。

慌てて、

「大震災の爪痕の残っているところです」

と尋ね直し、

がれきが放置されている方面を教えてもらいました。

こういう、質問の仕方ひとつで緊張が走るのは、

地元の人が

ジタバタしても何も始まらず、

罠にはまったような状態ですが、

このまま

我慢してるしかないという、

八方塞がりの現状を受け入れている、

あるいは、受け入れさせられているからこそでしょう。

念のため、

言っておきますが、

物見遊山で行くところではないですよ。

遊びがてらで行けば、

間違いなく土地の人を傷つけます。

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