のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

人を指すのに「生きるか死ぬか」って、何だろう? 失礼じゃないか。

2014年10月06日 17時29分07秒 | 日本の現状
健康大好き
@kenkodaisuki さんのツイートです。

――RT @mt3678mt: 片山さつき。“人でなし”という言葉しか思い浮かばない。“@the_drunken: 片山さつきにとって「健康で文化的な最低限の生活」というのは生きるか死ぬかの瀬戸際の事らしい。 〔20:45 - 2014年9月22日 〕”――



片山さつきの

言う「生きるか死ぬか」は、

ハムレットが

直面した問題に直面したとき、

ため息のように

出た嘆きではない。

人をグループ分けするときの

目印に過ぎない。

丁度、

石原伸晃が

「金目でしょ」

と言う表現の卑しさと同じものを感じる。

僕のボキャブラリーでは

「金が目当て」という言葉に変換しなければ

意味が通じなかった。

そのことを

確認するのに、実際、何カ月も要した。

石坂 啓さんが

6月27日の「週刊・金曜日」(997号)で

僕と同じような

感触を持っておられたので

妙に嬉しかった。

片山の言葉も

少し長ったらしいけれど、

「‟生きるか死ぬか”という

二者択一をさせられるところまで追い詰められた人」

と表現を転換しないと受け入れ難い。

ただ、短縮した形は、

自民党に所属した際の業界用語として

納得しておくことにする。

さて、この業界用語、

具体的にはどういう範囲の人を一纏めにした用語なのだろう。

たとえば、

こんな少女か?


典拠:Gguzmen‏@Gguzmen さんのツイート〔17:14 - 2014年10月6日

少年か。


典拠:Gguzmen‏@Gguzmen さんのツイート〔19:20 - 2014年10月6日

あるいは、

こんな子どもたちか。


典拠:Gguzmen‏@Gguzmen さんのツイート〔17:15 - 2014年10月6日

野良猫のような生活している人は、

確かに

飢えて死ぬ気配がある。

しかし、片山は、

こういうホームレスに対して、

冷たい。

上掲画像にあるような少女であっても、

児童養護施設に収容するか、

しないかの差を儲け、

後者なら

平気で放置する

結論を選んでしまいそうだ。

では、どんな人たちなのか、

絵に描いたように

貧乏で、

‟生きるか死ぬか”という

二者択一を迫られている人たちとは――。

言葉の上でなら簡単に言えても、

該当者を指示・限定するのは大変にむずかしい。

たとえば、

槍玉に上げられたお笑いタレント、中本準一氏は、

人気商売であることを逆手に取られて、

凹まされた感がある。

人間として、

母親とのまったく個人的なことまで暴かれて、

マスコミに責められるのだ。

彼は、

己を差し出すことで、

母親を守った一面もある。

そういうことにも

思いを致すべきだ。

さて、中本氏の場合は、

これで

置いておく。

「生きるか死ぬか」

という枠付けで括られる人たちを

明確にするため、

先に進もう。

「働けない人」に該当する人たちの類型を

常識的に考えるなら、

次のような世帯がまず思い浮かぶ。

(1)高齢者世帯

(2)母子世帯

(3)障害者世帯

しかし、高齢者と言っても何歳で線引きするんだろう。

国民年金法では

65歳で線引きされているものの、

道路交通法第71条の5や

所得税法第34条の3における扶養控除の関係では70歳になっている。

老人保健法第25条では、

原則75歳だよ。

また、母子家庭の場合、

夫の暴力から逃れてというケースもある。

夫に内緒で受給できるもんだろうか。

親の虐待から

せっかく逃げた少女が生活保護を受けたばっかりに

親に居所を知らされ、

連れ戻された挙句、結局、殺されてしまった事件があった。

そのような場合、

「生活保護を受けて死ぬか、さもなくば、ホームレスとなって、

何とか生きる術を探す」

という選択肢になっている。

そのような場合を、

片山はどう評価するつもりか。

障害者も程度は様々で、

軽い人から重い人へとグラデーションを描くのが普通だ。

もし、障害が軽いと判断された場合、

就活に成功していないと、

「働けるのに働かない」

怠け者に区別されるのだろうか。

しかし、働く能力がいかにあっても働く機会を得なければ、

働けないわけだ。

高齢者を雇えば国から補助金が出る。

それとの比較で、

補助金の出ない障害の軽い人の場合は、

よほど能力がないと雇ってもらえないということになる。

そんな人が

障害のまったくない健常者と

5分と5分の勝負をさせられるんです。

働くチャンスを掴めるかどうか、

「運」としか

言えない部分があるんじゃないか。

すなわち、いわゆる就職弱者と言われる、

そんな人たちは、

そもそも出発点において十字架を背負わされているわけです。

それを見て見ぬ振りをするのか――。

僕は、

片山氏の「不正受給者狩り」を見ておって、

いじめとしか感じない。

弱い立場に置かれている人をからかうだけじゃなしに、

身ぐるみを剥ぐ行為に見える。

肝心なことは、

生活保護のハードルを下げ、

もっと利用しやすい形にすることではないか。

また、そのことによって、

餓死、孤独死を減らすことではないか。

生活保護利用率は、

2割だ。

☆ 生活保護制度に関する弁護会のホーム・ページURL:
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatuhogo_qa.pdf

それを異様という感受性こそ

育むべきだろう。

上掲の連れ戻された虐待家庭の少女のように、

生活保護受給権を行使することが

かえって、

「死を選ぶ」

結果を招いていないか目を光らせることは、

文明国である我々の責務だと思う。

僕は、

ぎょにく‏@gyonikunet さんの

――金を稼ぐ能力がないだけで社会から迫害され疎外され、病み、中には自殺に追い込まれる人もいる。死んだ友達はもう戻ってこない。はあ。。。人は実に弱者バッシングが大好きです。その牙が向けられる先が妊婦か無職かホームレスか非正規か在日か低学歴かくらいの違いに過ぎないよ…〔15:36 - 2014年10月6日 〕――

という心の奥底からの叫びに

真摯に耳を傾けたい。

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