のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

銀髪の謎

2008年09月29日 17時26分23秒 | Weblog
「昨日、テレビ、見た? すごかったで。血だらけやった」

友達のそんな報告を聞きながら、(見なくてよかった~♪)と安堵した日があった。

話題の血だらけ番組とは、プロレスの試合だ。今日、NHKの「知る楽選・レスラー

伝」で、それがグレート東郷とブラッシーの戦いだったと分かった。

東郷がゴジラだとすると、ブラッシーは、何だろう? キングギドラかな。

この試合のあった翌日、新聞にプロレスを観戦したがために、年寄り2人がショッ

ク死したと報じられた。実際は、この後も死者が増え、犠牲者は4,5名になった

という。当時は、モノクロだ。それでこのショック死数だ。試合の迫力のほどが知

れる。今回のNHKの番組では、その時の映像の再生はなかった。衝撃的な映像

だけに、放送を自粛したのだと思う。写真を一枚、その代りに紹介していた。

その写真の印象はというと――。

“異様”の一語に尽きる。

どこが異様かと言うと、東郷の表情だ。顔をべったり血糊で赤く染めながら、例の

ジャパニーズスマイルを浮かべているのだった・・・

他方、ブラッシーはと言うと、口が真っ赤、赤(写真では、真っ黒だが)。

ブラッシーの得意技は、噛みつきだ。噛みつきなど、レスリングの技ではない、と

言っても無駄なんだな。彼は、この技で、悪役レスラーとしてのし上がった。銀髪

に染め上げてあるのは、血の色が映えるからだという。

ブラッシーに噛みつかれながら、頭突きで応戦していた東郷の姿が目に浮かぶよ

うだった。

記者団に観客をショック死させた事実をどう思うか感想を訊かれ、ブラッシーは、

「自分は、92人しかまだレスリングで人を殺していない。100人は殺したい」

と答えたらしい。85歳のとき、自伝「聞け、この変態ども」で、「憎まれれば憎ま

れるほど嬉しい」と書き記し、この世の生を閉じている。

悪役に転じたのは、どこに行っても、また、どれだけ愛想を振りまいても「帰れ、

ヤンキー」と罵られ、そして、ある日、プッツンきたときから、という。

プッツンきて、悪役をやったら、その面白さに取りつかれたらしい。しかし、同じ

悪役でも、東郷より救われていたかもしれない。ブラッシーは、親日家らしく、日

本人の奥さんをもらい、その奥さんには愛されていたからだ。晩年、寄辺があった

と言える。東郷とは違う点だ。

穿ち過ぎかな?

ところで、ブラッシーの愛称は、「フレディ」だ。番組で知った。その愛称で思い

出したのが「葉っぱのフレディ」だった。

(皆さん、知ってます? 葉っぱのフレディ! 散っていく葉っぱを描いた絵本の、

いじらしい主人公です。)

銀髪鬼「ブラッシー」の怖さは、子供心に未だに覚えている。「フレディ」が愛称

だとの話を聞きながら、似合わない、堪忍して欲しい・・などと違和感を覚えた。

奥さんの三耶子・ブラッシーは、「素顔はとても優しく、思索する人だ」と言う。

本当のことなのかな。未だ、半信半疑だ。本当だとしたら、フレディ君、相当な

役者だった、ということになると思う。

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14 コメント

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銀髪の忠太さ~~ん☆ (mu-mamu)
2008-09-30 21:28:34
こんばんわ、忠太さんの銀髪の悩み? m(*- -*)m
実は私もチラホラ.......(ありません、ありません)
と思いながらお話を読んでいたら、アララッ、
ブラッシィーさんの謎でした。

残念ながら残酷な場面は知りませんが、
表の顔と内の顔違う人いますよね。
ブッラシィーさんはそれだけの悪役との落差が
大きすぎるのでしょうね。

凄い役者さんですね。でも奥さん(日本人or日系?)
に愛されて「フレディ」と呼ばれ
二人分の人間を生き楽しい人生だったのでしょうね。





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どうですかね (忠太)
2008-09-30 22:24:48
僕の場合はね、ハゲです。銀髪ではありません・・・(ちなみに、は嫌い)。

この話は置いておきましょう。

ブラッシーさんのことですが、奥さんは、日系ではなく、純和風の日本女性です。美人ですよ~。しかも年齢がね(ここが大事)結婚時、まだ20歳になったばかり。ブラッシーはと言うと、46歳になってるんですよ。。
ほんと、許せん人ですね。
奥さんによると、ブラウン管で見る彼と家庭では別人28号だったらしいです。
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見てみた~い (けろろ)
2008-10-01 00:52:05
 昔、プロレス、毎週テレビでやってたよね。
 あの頃は、そんなに興味なかったけど、現在旦那様の影響でK-1,DREAM等格闘技観戦が大好きな私は、興味深々であります!
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☆*:;;:*☆こんばんゎ☆*:;;:*☆ (とうふ)
2008-10-01 02:27:48
プロレスってほとんど見たことがないのだけど
死人が出るほど凄いものなの??
こわい・・)゜0゜( ヒィィ
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うひゃ、うひゃ、うひゃ (忠太)
2008-10-01 12:14:13
プロレスと聞いて、けろろさん、出て来ましたね。。。嬉しいです。

面白いですよね、格闘技!
相撲とか、ボクシングとかもね。
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とうふさんへ (忠太)
2008-10-01 12:23:13
東郷とブラッシーの闘いは、特殊です。
そもそも、この二人、揃いも揃って悪役なんですよね。悪役同士は、対決しないというのがショーのセオリーです。
どっちも卑怯、卑劣なことするわけでしょう。落とし所がないんです。つまり、善玉と悪玉の対決の場合は、最初、善玉がいたぶられ、これ以上は、堪えれないというところで善玉の反撃。これで決着がつくわけです。
悪玉同士だと、そのようなシナリオがないんです。だから、とことん壮絶試合になったんだと思います。
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デズッチ? (obichan)
2008-10-02 16:30:57
YouTubeで「やばい大日本プロレス」ってのは、リング外でも凄いことやってましたが、客席に影響するものまでOK?になってるのかとびっくりしました。
これ以上酷かったのでしょうか?

外国人は仕事は仕事と割り切ってるから、家庭では別人になれるのでしょうね。当時の純和風の女性なら、「愛してる」の一言でみんなメロメロになったと思いますよ。
そんな言葉を言えない日本男性が彼を羨ましいと思ったのでしょう。
今は言える人、増えましたね。
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昔はというと (忠太)
2008-10-02 18:36:08
場外乱闘は、まずありません。
今は、場外乱闘ばっかりでしょう。しかし、昔は、その分、試合が控え目だったのかというとそうではありません。昔は、男の本当のぶつかりがあった。試合があったと思います。力道山が生きていたころと比べて、今のプロレスは、幼稚園児の運動会のようなものです。必死さがそもそもないでしょう。ショーというものを、興行主が誤解しているのではないかと思います。
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私もそう思います。 (obichan)
2008-10-02 19:42:00
だから今はあまりプロレスは見ないのです。
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ノーコメント (kayo)
2008-10-02 20:30:47
未読記事、ぜ~~~んぶ読んで来たら
(もちろん忠太さんと皆さんのコメントも)
けっこう一杯一杯になってきちゃって、ここまで来たらハァ~ ハァ~ フゥ~ フゥ~
「心の病」と「血のりべったり」なんだものぉ~
私の体力、精神力、軟になったわ、情けない・・・
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