のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

「篤姫」に見る脚本家の力

2008年12月15日 13時26分09秒 | Weblog
昨日、「篤姫」の最終回でしたね。見ましたか。

篤姫を演じた宮崎あおいさん、可愛かったですね。実際の篤姫は、

どんな人だったのでしょうか。

本物は、とてもきついタイプで、大奥では嫌われていたと言います。原作者の宮尾

登美子さんもそうおっしゃっているらしいです。

さて、脚本を担当したのは、田淵久美子さんという方でした。

この方が大方の印象を無視して作り上げた、

もう一人のキャラクターに関するお話をしたいと思います。

徳川家定のことです。彼は、原作では、暗愚の将軍として描かれていたそうです。

歴史的には暗愚でなかった証拠は何もないです。

しかし、暗愚であった証拠もない。。。 というわけで、

暗愚でなかったという前提で物語をつづられた田淵さんは、この点につき、

「真実の的をうまく射ぬいている可能性があるのではないでしょうか」

と自負されておられるところでもあります。

この解釈は、徳川一門の方々にとても喜んでもらえたそうです。

ところで、家定を暗愚でなかったという想定をした関係で、

小松帯刀の篤姫への思いが片思い的なものとして描かれました。

ちなみに、帯刀は、坂本龍馬と同い年とのことです(篤姫もそうですが)。

明治新政府で、彼は、大変な数の役職をこなし、日本初の外交官と言われる

ぐらい外国の人たちとの交渉に当たってました。

初代の総理大臣は、この帯刀だと言われていたぐらいの人なのです。

ところが、早逝したため西郷や大久保、伊藤博文に、いいとこ取りをされました。

誰をもって、哀れとするかは、主人公は誰かという話にも繋がります。

NHKの大河ドラマ「篤姫」は、あれでよかったのだとも思いますが、

帯刀と篤姫の関係で、一方的に思いを寄せていたのは帯刀だとするのは、

彼の奥さんだった、お千賀(ドラマでは「お近」)に

あまりに気の毒だと思いました。

彼女には、愛妾であったお琴の他、もう一人、ライバルがいたことになります。

帯刀の死後、お琴が後を追うように4年後に亡くなりました。

お琴の遺言通り、帯刀の墓の後ろに、それこそ寄り添うようにして葬ったのは、

他ならぬお千賀その人でした。子供も引き取りました。

ここまで包容力があり、威丈夫な妻をさし措いて、

帯刀が篤姫に入れ上げていたというのは、不道徳なような気さえしました。

皆さんは、いかが思います?




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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
削除の件 (忠太)
2008-12-19 16:11:51

僕が以前、ネット攻撃というのですかな、意味不明の悪口を書きこまれ続けました。そのとき、「都合のいいコメントは載せるけど、都合の悪いものは削除する」という言いがかりをつけられたことがありました。しかし、誓って言いますけれど、削除したことはないです。もちろん、拒絶することはありますよ。しかし、一旦、自分のブログに掲載した分については削除はあり得ません。コメントした人の要請があった場合には、例外的に検討させて頂くことがあるという程度です。
僕のブログに関して、かつて一度もそのようなことはなかったはずです。自分の書いたコメントの訂正はしたことはありますが、それは、コメントした人の削除要請があった場合と考えていいわけです。誤解なきようお願いします。
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プロフィールへのリンクづけ (忠太)
2008-12-19 13:17:47
普通、コメントするとき、自分の名前にリンクさせる宛先としてブログの方を選んでしまいます。プロフィールへのリンク付けはあまりしないようです。しかし、コメントした人がどんな人か知るにはプロフィールを見れた方がありがたいわけです。そういう意味で、大変合理的な発想と思います。しかし、URLをコピーするとき、アドレスを読み込むバーに掲示されているアドレスをコピーしてしまいがちです。しかし、それをやると、一種の鏡のようになってしまって、アクセスしようとしてクリックした人は、自分のホームに戻ってしまいます。URLを貼り付けた方は、そんな結果になっているのを、つゆ知らず、自分の素姓を明らかにしようとしているのに、かえって他の人には隠そうとしているように見えてしまうわけです。
今回の件で、プロフィールにリンクさせる方法が明確になりました。ひとえにobichanさんのお陰と感謝しています。その証拠に、以降、僕がするコメントにはブログではなく、プロフィールに到達できるように名前にリンクさせるつもりでいます。
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こちらにもコメしときます。 (obichan)
2008-12-19 12:09:32
私は削除するかと思ってメッセージの方へお返事いたしましたが、
忠太さんなりのお考えが御有りのようですので、こちらにもコメしておきました。

いつでも削除してくださって結構ですよ。
本当にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
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さらにまた一度、テス (忠太)
2008-12-17 22:47:43
プロフィルにあったURLの貼り付け。
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もう一度 (忠太)
2008-12-17 22:33:04
てす
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テス (忠太)
2008-12-17 18:37:04
僕のプロフィルに辿れるかどうか、僕の名前をクリックして試していただけないでしょうか。
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kayoさんへ (忠太)
2008-12-17 11:40:04
お忙しいのでしょう。それなのに、コメント、ありがとうございます。
テレビ、見出したら拘束されますしね、いいんではないですかね、ドラマと一切、無縁でも。僕も結構、テレビを見ない時期がありました。20年近くはそういう状態が続いたように記憶してます。
僕は、この記事で言いたかったのは、脚本家の発言力の大きさに驚いたという話です。
写真家も、ある意味で、物語の原作者と同じで、作品をいったん発表したら、撮影者の意図とかけ離れたところで、その写真が利用されるということがあるだろうなと思います。
立場として、宮尾登美子さんに似てますね。
それを感じ取っていただければいいです。
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??? (kayo)
2008-12-17 11:10:37
ご無沙汰でした~

大河、見ていませんでした
まったく首を突っ込む資格無く、ごめんなさい。
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☆ままさんへ (忠太)
2008-12-16 15:53:01
一言のお詫びの言葉で、何もかも帳消し!
っていう気持ち良く分かります。
僕もラストのシーンで、救われた思いがしました。
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見ました (まま)
2008-12-16 09:21:35
おはようございます。

篤姫見ました。
私もお近さんがけなげなお方、心の広いお方と思い涙しました。
私もあんなふうになりたい。
でも私では無理かな…

帯刀さんが亡くなるシーンでお近さんに感謝の気持ちを言っていたのが何よりの救いでした。
でも、不憫に思えて仕方ありません。
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コメント、ありがとうございます (忠太)
2008-12-15 23:41:48
☆とうふさんへ
ドラマの世界では、帯刀の篤姫に対する思いは、淡い恋として、きれいに描かれていましたね。
でも、僕がもし小松帯刀のような人と友達だったら、彼の優柔不断を攻めまくりますね、恐らく…。
「奥さんを、そんなに魅力のない女に思うなら、俺によこせ」なんてね。

☆シロさんへ
脚本家って、原作をなぞるだけ、と思ってました。しかし、脚本家本人が具体的に「ここが違うのよ」と、一々指摘されていました。
(元の話と全然違うやん)というのが正直な気持ちでした。
でも、原作と異なるということが分かって、物語を自分で考える面白さを間接ながら、感じ取ることができました。
それで、お千賀さんのことについて、異論を言う気にもなったわけです。
さて、シロさんがもし、お千賀さんだったら、自分の子でなくても愛せるか…ということですが、愛せるのではないですかね。シロさんのブログをさっと読ませて頂いて、そのように感じましたです。

☆あんじーさんへ
ですよね!!!
きっと、愛されていますよね、奥さん。
献身的に仕えて、肝心なところで
(忘れ去られている…!)
という思いだけを抱いて、生きていくのは、苦しすぎます。
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一人か複数か (あんじー)
2008-12-15 22:01:25
たった一人を愛する人もいるけど同時に複数愛せる人もいるって言いますものね。
帯刀さんも同時に複数を愛せる人だったと思わないと切なすぎますね。

献身的な奥さんを差し置いて愛する人一名、お妾さん一名…なんて!!!!ばかばか!!!
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Unknown (シロ)
2008-12-15 21:50:31
原作は読んでないのですが脚本によって内容が全然違ったものになるのですね。

篤姫ずっと見てました。衣装を見るのも楽しかったし。
来年の大河面白いといいですがどうなんでしょ・・

自分がお近だったら・・その子供を可愛がられるかどうか。憎いと思うかな。
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☆*:;;:*☆こんばんゎ☆*:;;:*☆ (とうふ)
2008-12-15 19:44:00
篤姫、もちろん見ました♪
帯刀さんと篤姫のやりとりは
泣きながら見ていました・・
でも確かに・・言われてみると・・
お近さんはすごいし
かわいそうです。。よくできた人です。。

日曜日の楽しみがなくなっちゃったなぁ・・
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