のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

山のようにある誤解

2011年03月25日 19時50分30秒 | Weblog
原発事故発生が表面化したとき、

アメリカの日本大使が

炉心溶融があったのかという問いに対し、

「ない」と答えたと、テレビで報道してました。

日本のニュースキャスターがこともなげに

「嘘ですね、それは」

と切って捨てるように言ってました。

しかし、溶融は、英語表記では、melt-down なわけでしょう。

日本語に直訳すれば、

「溶け落ちる」です。

燃料棒が露出したって、

放射性物質が“蒸発”する可能性のある状態になるだけで、

“溶け落ちた”という表現は、可笑しい。

人間には発汗作用があります。

汗を出せば、当然、それが蒸発します。

それによって体温が維持されるわけであって

誰もそれを指して、「あいつ、溶けた」と言わんでしょ。

テレビを見ても、原子炉格納容器の説明で

燃料棒がにょっきり5本ほど、

ケータイの受信マークよろしく立ちあがっていました。

したがって、日本大使の言い分も間違ってはいない、と思いました。

しかし、そうではないようですね。

今日、雑誌を読んでましたら、

広瀬 隆氏が次のように、炉心溶融を説明してました

(「原発震災・破局は避けられるか」〈「週刊・金曜日」3/25刊〉参照)。

原文通り、引用させて頂きます。

「炉心溶融がはじまったということは、

燃料棒を覆っているジルコニウム合金製の被覆管が水と反応して酸化され、

水素が発生することです」。

(なるほど、そうであったか…)

僕の理解が間違っていたのですね。

誤解は、でも、こればっかりではないです。

「ベントとは、弁のことです」

確かに、NHKでなされた専門家のコメントでした。

分り易く説明する趣旨で、

「弁を開いて、気体状になった放射性物質を空気中に放出すること」

という長ったらしい表現を縮められたのかもしれません。

他にも誤解は、山のようにあることでしょう。

それはいいんです、

誤解が解け、修正される限りはね。

問題は、その認識を

政府、マスコミの皆さんが持って下さっているか否かです。

当初、発表された地震の規模は、8・4でした。

何日かして9・0に修正されました。

震度を計測し損ねたのかと言うと、そうではないらしいです。

8・4も、数値としては、正しいのです。

気象庁のマニュアルニ従えば、今でもその数値らしい・・・

じゃあ、9・0は間違いかと言うと、そうではない、

これはこれで正しい、とのこと。

頭がこんがらがるような話でしょ。

実は、9・0という数値は、「モーメント・マグニチュード」と言って、

専門家の使う基準によった数値らしいです。

誰かがこの大地震を「史上最大」というお墨付きを与えたかったがために

なされた変更ということでしょうか。

でも、なんで?

原発事故が簡単に収束しそうにないので

気象庁に横やりを入れ、評価のし直しをさせたとしたら、

許せないですね。



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