のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

「民主主義の血液」

2012年07月22日 08時44分45秒 | Weblog
「民主主義の血液」って、

何を指すと思います?

情報です。

「民主党政権で強まる情報統制」というテーマでの

社民党党首の福島みずほさんと

田島泰彦上智大学教授との

雑誌の対談(「週刊・金曜日」7/20号所収)において

この“血液”という比喩が

出てきました。

言い得て妙です。

思わず、ピンポーンと言ってしまいそうでした。

さあって、今、この血液がなぜ、

話題性を帯び出すに至ったかと言うと、

理由が二つ考えられます。

一つは、「秘密保全法案」が

国会に提出されようとしているからです。

この法案は、

秘密を次の三つに分類します。

すなわち、①国の安全、②外交、③公共の安全と秩序の維持です。

それぞれ防衛省、外務省、警察が対応してます。

守るべき秘密だから守る、

それではいけないのかと考える人もいるでしょう。

もっともです。

しかし、実際の役割としては、

守るべき秘密を扱う

公務員の思想調査を行うにも等しいことになります。

すなわち、この法案は、

行政機関が

守るべき秘密はこれこれしかじかと決めた場合、

それに留まらず、

秘密取扱者の「適格性確認」をすることを

制度化しようというものです。

本人の与り知らぬところで

調査がなされ、

思想・信条等が暴かれます。

そしてそれを理由として

差別的取り扱いがなされるでしょう。

情報という血液がなぜ、

話題性を帯び出すに至ったか、

二つ目の理由は、

アメリカのアノニマスから

政府に挑戦があった

「違法ダウンロードの刑罰化」を

規制する法律のためです。

こちらは、

私的な情報を保護するという建前で、

個人一人ひとりの生活に

国家権力が介入してくるのに対して、

上に述べた「秘密保全法案」は、

公的な情報を保護するという名目で

国民の一人ひとりの生活に

介入してくるわけです。

いずれにしましても、

情報は、

民主主義の血液という

譬え通りです。

その流れが阻害される度合が

ある一定以上に高まれば、

日本という国は、

痙攣を起こすようにして

戦後、

手にした

国民主権の果実を

無くしていくでしょう。

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