のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ウィルスから身を守る方法

2009年05月25日 02時05分58秒 | Weblog
 ウィルスに似たものに細菌があります。しかし、この二つは、全然違うようです。ウィルスには結晶作用があります。まるで鉱物ですね。細菌は、結晶したりしません。

 また、細菌は、どんなに小さくとも自己増殖します。細胞分裂を起こし、倍々で増えていくわけです(対数増殖と言います)。それでも脅威なのですが、“分裂”という増え方が生物的です。数を増やして、外から他の生き物の細胞を攻撃するわけです。細菌軍vs細胞軍の世界です、数の多い方が有利でしょうね。

 これに対し、ウィルスは、細胞内に取り込まれて、一旦は、溶けてなくなります。そして、インクが水中で広がるように体内で拡散し、拡散した先の細胞すべてのDNA情報を一挙に書き換えます。つまり、内側からの攻撃です。DNA情報を書き換えられた細胞は、そのままウィルスのコピー機と化します。そして、暗黒期(感染の検査で陰性反応が出る時期)という、ウィルスにDNA情報が書き換えられるこの段階を越すと、コピー機が活性化します。これによって、ウィルスは、爆発的に一段階増殖(倍数、倍数の増え方でなく、いきなり100万個だとか、ものすごい数になるそうです)を果たし、細胞膜を破ってウィルスが飛び出します。細胞のDNA情報を書き換えられてしまうということは、今までの細胞が今まで通りではなくなったということです。いわば細胞がウィルスという敵に寝返ってしまった状態なわけです。たとえ自分の細胞であっても死滅させないといけません。だから、重篤化すると助からないのです。

 あるサイトによると、ウィルスは、宇宙からに飛来した物である可能性があるということです。そういう意味でも、細菌とは明らかに異なります。また、別のサイトでは、生物に対して、敵対的とは必ずしも決まっておらず、ある種の生物、たとえば、水鳥のカモの雛などは、ウィルスのお蔭で健康的に育つとさえ紹介されています。地球上の生命に有酸素活動を可能にしている体内異分子、ミトコンドリアも、ウィルスの一種だという捉え方があるぐらいです。植物が光合成を行う上で必要不可欠な葉緑素も同様です。そうだとするなら、地球の生命体史にとって、ウィルスはなくてはならない存在なのです。神戸の高校生が「俺たちは病原体じゃない」と言ったそうですが、そのセリフは、ウィルスにこそ似合っているのかもしれません。

 ウィルスは非常に小さく、プラスチック製のフィルムででもなければ、透過を許してしまいます。だからマスクは、ほんの気休めかもしれません。ウィルスの侵入を防ぐには、うがいや手洗いが、なお最も効果的なようです。個体レベルでの水際作戦というわけですね。毎日新聞・日曜くらぶの記事にて、心療内科医の海原純子先生がマスクが売り切れなのに「予防に有効なうがいや手洗いがどれだけ実行されているか」は疑問とされ、実行されない理由の一つが根本的な知識が国民に伝わっていないということ、もう一つの理由は、政府が目に見えない危機管理に資金を投入していないためだとされています。つまり、医療が整備されていない現状を反映して、国民が一丸になってパニックに陥った結果、マスクが飛ぶように売れているということのようです。

 豚インフルエンザは、今のところ弱毒性とされています。上に述べたようにウィルスというインクの広がる範囲が肺等の場所に限局さているからです。しかし、いつ強毒性、つまり、全身にインクが拡散する性質を持つに至る(変異する)かが分からないと言われています。反対に、何事もなく、自然消滅してしまうという可能性もあるわけです。まったく予測不能です。歴史上の記録的なインフルエンザの大流行は、大きな戦争の直後に起こっているようです(→上に紹介した二つ目のサイトの「そして、自分を知る」欄参照)。たとえば、

 1918年~スペイン風邪 第1次世界大戦終末期
 1946年~イタリア風邪 第2次世界大戦終了後
 1957年~アジア風邪  第2次中東戦争終了後
 1968年~香港風邪   ベトナム戦争一時中断
 
 近時は、イラク戦争がありました。偶然の一致と思えない不気味さがありますね。用心するに越したことはないです。しかし、天罰のようなものだとしたら防ぎようがないのかも。。。

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マスク (shell blanc)
2009-05-25 10:00:36
広島ではまだ感染者も出ていないのに

お店にはマスクが見当たりません。

どこも売り切れになっています。

この前テレビを見ていたら、

神戸にないので広島の人に送ってもらった

という人が、インタビュ―に答えていました。

手洗いうがい、しっかりしていれば大丈夫

でしょうか?忠太さんは?

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予防策 (忠太)
2009-05-25 11:16:57
極力、外出を控えています。マスクは、本文で述べたように、罹患した人とでは持つ意味が異なると思います。感染を防ぐという目的では、ウィルスの透過力を考えると、ただの気休めではないかと思います。
しかし、うがい等もウィルスが体内に溶け込む時間を考えると、ウィルス保有者との接触直後でないと効果がないようですね。
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毎日の事から (あんじー)
2009-05-25 23:03:01
こんばんは。
毎日の生活で手を洗うとかそういった事をちゃんとしているってことが予防の面で言ったら一番大事じゃないでしょうか。
マスクは本当にどこも品切れ状態のようです。
業者さんでも手に入れる事が難しいとか。
私は仕事上マスクが必需品なのでこんな品薄状態早く解消してくれないととっても大変です。
仕事では毎日付けていますがプライベートでは自分が風邪をひいていない限り付けません。

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仕事を離れてしまえば・・・ (忠太)
2009-05-26 00:59:09
マスクって、どことなく暑苦しいところがありますね。気持ち、分かります。私生活上でも着用していたら「ハイ、次の人!」と言いそうになるかもですね。
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・・・ (kayo)
2009-05-26 09:33:02
いや~ こわい話です
いや実に恐ろしい・・ 細菌とウィルスが
いやマスクがまたたく間に売り切れと言う群集心理が・・
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竹槍でB29を撃ち落とす発想、いまだ健在! (忠太)
2009-05-26 13:13:50
医療用の特殊なマスクで、捕捉粒子の大きさは、0・3ミクロン以上とされています。感染症の方の気道から出る飛抹粒子の大きなもので5ミクロンですから、何とか捕捉できそうです。しかし、空気中に飛び出した飛抹粒子は乾燥し、0・08~0・12の大きさになります。とても捕捉できません。ナノフィルターという研究者用のマスクが捕捉出来る粒子の大きさが0・03ミクロン以上と言いますから、もし感染したくないのであれば、この研究者用のマスクを入手しなければなりません・・・

参考サイト→http://www.city.hiroshima.jp/shakai/eiken/kan_center/k_topics/v_syiro/v_syiro-01/v_syiro-01.htm

http://www.pref.miyagi.jp/situkan/kansensho/influ/02_setumei4.htm
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残念ながら (まま)
2009-05-27 01:22:30
うがいと手洗いだけではウイルス侵入を防ぐことはできません。
もちろん、マスクもほんの隙間があればそこからウイルスは侵入してきます。
うがいも、のどなどについたウイルスは15分足らずで内部に侵入します。
15分おきにうがいをすれば別ですが…

私は感染したいです。
今の状態よりも悪い状態はないと思います。
もう生きるのが嫌になりました。
だから感染して死んでしまいたいと本気で思います。
こんな書き込みが赦されるはずはないと承知で書いています。
聞き流してください。
でも、正直な気持ちです。
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そこまで見定めておられるのなら (忠太)
2009-05-27 02:07:20
かえって、何をすべきかが明瞭です。いまの自分を捨てればいいのです。医者を信頼し、薬に依存してきたのにはそれなりの必要性があったからでしょう。
しかし、方向転換するのです。そうするのに理由は要りません。薬が苦しさの原因です。四の五の言わず、薬を断ち切るのです。一挙に断ち切ってしまえばいいのです。
新しい自分の生みの苦しさに耐えて下さい。古い自分には死んでもらったらいいと思いますよ。
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生き直すには (忠太)
2009-05-27 02:26:33
一人になってはいけません。相談できる仲間を作るべきです。初心を語りあえる仲間です。同病者であっても、ままさんを笑い者にする人は、仲間ではありません。この点を注意して、仲間を作って下さい。偏見にとらわれず、仲間を選んでください。霊的な絆で結ばれていると言っていい仲間を持って下さい。きっと現れます。僕もその内の一人のつもりです。しかし、もっと多くの人がままさんの周りに吸い寄せられるでしょう。決して一人ではないのです。そのことを忘れ出ないで下さいね。
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ままさん、どうぞ (忠太)
2009-05-27 02:43:32
新しい命の物語を紡いで下さい。どう紡げばいいかなど、方法論は後から付いてきます。
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