のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

手紙 親愛なる子供たちへ - 樋口了一 -

2009年05月11日 12時18分27秒 | Weblog
手紙 親愛なる子供たちへ - 樋口了一 -


 歌詞は、ここ

 この歌、NHKの「生活ほっとモーニング」で、介護される老親からの“手紙”として紹介されていました。

 この番組で得たもう一つの情報があります。「4時半にデイサービスが終わります。もう1時間長ければ、会社を辞めずに済む」というものです。行政関係者に是非考えて頂きたいと思いました。
 ちなみに、僕が依頼しているデイサービスの施設では、10時から3時半~4時までです。帰宅時間に幅があるのは、利用者の人数が影響するからのようです。もう前後、1時間は延長してもらいたいです。それにより、介護者の行動域は、格段に広がります。働こうにも家に閉じ込められたままで、何ができるでしょう。逃がしてしまったチャンスが惜しいです。今の福祉行政は、焼け石に水のようなところがあります。要するに、サービス内容があまりに貧弱なのです。
 働くのは断念しました。しかし、それで得た時間は知れてます。息抜きと言っても映画か入浴ぐらいしかありません。この二つは、二者択一です。映画に行くなら、風呂は断念。風呂に入るなら、映画など行けようはずがありません。ところで、僕が親の介護をしてから、約半年間はその入浴さえ抜きで頑張りました。デイサービスのことを知らなかったからです。親に入浴してもらうのに手一杯でした。デイサービスを利用し出してから、何とか親を入浴させる手間を省けました。しかし、助かったのは、それ以上でも以下でもありません。必ずしも、風呂か映画かという息抜きをするという選択肢が確保されたわけではありません。 
 デイサービスのない日は、ヘルパーを派遣してもらっています。来て頂ける時間は、1時間です。わずかその1時間で、昼、晩の2食の用意と掃除をして頂いたことになっています。洗濯は、論外です。ヘルパーさんのいるその1時間内に、僕が買い物に行くことになっています。もし、買い物に行きそびれたら、デイサービスのある日にしわ寄せがいきます。洗濯やその他、家の雑用が色々あるわけです。それもまた、デイサービスのある日のわずか数時間で消化しなければなりません。風呂には比較的入れるようになりました。しかし、映画は、依然として、何ヶ月かに1回の割合で行けるか否かのとても贅沢な機会です。

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6 コメント

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Unknown (けろろ)
2009-05-12 16:50:48
歌詞を読んで号泣してしまいました。

でも、読んだ時点では、私が「親」で、なぜか両親から私に、という立場では読めなかったのです。

これって、親はいつまでも元気でいて当たり前って思ってるんでしょうね、きっと。
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高齢者Xへの献身 (忠太)
2009-05-12 21:13:22
 Xは、けろろさんだったのですね。

 テレビを見ているとき、インタビューに応じ、この曲を口コミで広めた介護に携わっている人達が涙ながらに心境を語っていました。
 
 番組の締め括りのとき、司会者とコメンテイターが「日本人は、愛情表現が苦手です。この歌を作った人のように『愛してます』と言うメッセージをどんどん伝えないといけませんね~♪」と言ってました。

 「へっ・・・?」

 というのが正直な感想でした。だって、介護を受けている人と言っても、認知症ともなれば、息子や娘の存在は知っていても、今、目の前にいる人間が息子や娘かどうかさえ判別不能です。手紙など思いもよらないはずだからです…。でも、けろろさんのコメントで疑問が解けました。司会者たちは、自分が老いたときのことを念頭において発言していたのでしょう。置かれた立場によって、同じ歌を聴いても想定する状況がまったく異なるという一つの例証ですね。

 しかし、自分をXと想定するならば、親として「愛情表現」よりもっと大切なことがあると感じました。恐らく、人との接し方(ルール)を子ども等にみっちり教えておく方が先決問題です。「耳を傾ける」意義を知らないと、愛情を受けたことは理解しても、被介護者の要望に応えられないからです。これって、NHKに抗議してもいい事柄ですよね。愛情表現を強引にやると子育ては失敗。子どもに与える悪影響は半端じゃありません。そうじゃないですかね。現役のお母さんとしてどう思います?
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親子 (kayo)
2009-05-14 10:56:44
こんな歌があるのですね
これを聴いて泣けてしまう人は多いでしょうね
私も涙が溢れました、介護する娘として、また子供を持つ母親として両方の気持ちです
高齢の父に対しては分かっているのです、分かっているのだけれど毎日の現実の「今」の事をつい嘆いてしまいます。
亡くなった母の介護の時は、歳を取る事の哀しみとついきつく言った後で自分が優しくなれない事で辛さがつのり随分苦しみました。


>『愛してます』と言うメッセージをどんどん伝えないといけませんね~♪」と言ってました。

 「へっ・・・?」

 というのが正直な感想でした。


そうですよ、そんなに円く収まるものでは無いです、それぞれ事情は複雑なんですからね
私の場合・・


>愛情表現を強引にやると子育ては失敗。子どもに与える悪影響は半端じゃありません。

まさに失敗例、私はお陰さまでアダルト・チルドレンになってしまいました
自分がそうだと知ったのは40歳も半ばの頃でした。


それにしても何時もYou Tubeの選曲には感心してしまいます
介護の合間、映画に行けない時は好きな曲でも聴きましょう
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☆kayoさんへ (忠太)
2009-05-14 18:42:20
無力に対しては万能感。
誰だって、スーパーマンのようでいたいです。親もそうであって欲しい。。。
しかし、現実には老いて、日に日に力が衰えていきます。
kayoさんの自分がACだとの気づきは意外でしたが、現代人の多くが抱えている課題ということなのでしょうね。

>介護の合間、映画に行けない時は好きな曲でも聴きましょう

その通りですね。楽しみは、探せばあるものです。たとえば、ブログにコメントを頂くのもその一つ。また、コメントして頂けるように選曲には全力投球で頑張ります。
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心の中の気持ち (obichan)
2009-05-15 18:40:35
今、自分の子供に最後まで面倒をみてもらいたいという親が何人いるのでしょう?ちなみにうちのパート全員が「子供に見てもらうつもりはない」と言っています。だから少しでも働ける限りは働いてると言っています。
手がかかったらかわいそう、ポックリ逝ったら幸せなんだけど、という気持ちが強いです。でも、現実はどうなるかわかりませんよね。

この歌は心の中の気持ちを表しているのであって、絶対に口には出せない言葉だと思います。

≪人との接し方(ルール)を子ども等にみっちり教えておく方が先決問題です。≫

全くその通りだと思います。
接し方が分からずうつになってる人もでています。
すでに30代での自殺が多いと今日のニュースで見ました。
もっと大切な心を育てるために人とかかわり、強く生きることを教えてもらいたいですね。

私は一人っ子だったし、親の苦労をみてきたので恩返しのつもりで当たり前に面倒をみました。舅姑は順番で言うとこれからですが、介護の鏡のような姑の姿を見て同じようにしてあげたいと思ってはいます。
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親の面倒 (忠太)
2009-05-15 22:26:17
「子どもの世話になる」というのは、親としては、想像したくないでしょうね。パートさんたちの気持ち、わかります。
目標、元気でぽっくり!
しかし、簡単には行かないでしょうね。
30歳代での自殺率が増えてますね。4850人ですか、50歳代の6363人、60歳代の5735人、40歳代の4970人に次ぐ数値ですね。親御さん世代にあたる70歳代で、3697人もの方が自殺で亡くなっています(5/14毎日夕)。
「世話にはならん」「世話をする」という覚悟だけではどうにもならない現実の厳しさを感じます。
原因・動機別で見て、心の悩み(うつ病)のため命を絶った人が6490人もいて、身体上の病苦のため死んだ5128人を抜いているというのは、何とも異常としか言いようがないですね。
こうなると、個人責任とは言えないと思います。社会全体でコミュニケーションのあり方を検討する時代に来ているのかもしれません。
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